子供の自傷行為について教えてください。
中学からストレスで
刃物で左手に軽く傷をつけていた様ですが、
高校受験に失敗し寮のある高校に入りました。
そして短大、社会人と一人暮らしなりました。
短大時代から帰省のたびに
左手に刃物の傷跡が増えましたが、
親は何も言わない方が良いと思い、
優しくし愛情バロメーターを上げる事に徹しました。
私は性格的に人にモノが言えず、
夫にも相談していません。
夫も傷に気づいてますが
逃げる人なので知らんぷりです。
命や肉体の大切さを
子供に教えてこなかった私の責任ですが
何かアドバイスありましたらお願いします。
自傷行為について、
甘く考えている方が多いのですが、
これは一歩間違うと、
命を落とす危険がある問題です。
親として、
かなり慎重に対応することが、
大事になります。
愛情バロメータを上げているだけでは解決しない
私は日ごろから、
子どもが問題行動を起こす一番の原因は、
親からの愛情不足であると伝えています。
だから、
愛情バロメータさえ上げれば、
全ての問題は自然に解決すると
勘違いされる方がいます。
確かに子どもの問題行動を解決するために、
愛情バロメータを上げることは大事です。
ただそれだけでは解決しないのです。
愛情バロメータを上げた後に、
ダメなことはダメだと注意することが
必要なのです。
というのも、
私が中学校教師をしていた時、
1年間子どもたちを叱らない
学級経営をしたことがあります。
ひたすら愛情バロメータを上げるために、
子どもの要求を聞く。
ただ悪いことをしても叱らないという
学級経営です。
その結果、
子どもたちとの関係は、
非常に良くなるのですが、
善悪の区別(社会性)ができないので、
- 授業中ずっと話している
- 提出物は全く出さない
- ランチタイムは立ち歩く
という最悪なクラスになってしまったのです。
私はこの時に母性だけでは、
子どもたちを教育することができないと
学びました。
子どもを叱れない父親は最悪
今回の相談者の父親は、
夫も傷に気づいてますが
逃げる人なので知らんぷりです。
という方です。
厳しい話をして申し訳ないですが、
この状態だと父親失格です。
きちんと仕事をしてお金を稼いでいるなら、
まだ存在価値はあります。
それもしていなかったら、
はっきり言って一緒に暮らしている意味はないので、
さっさと離れてしまったほうが良いと思います。
父親の価値というのは、
- 家族を養うためにしっかり仕事をする
- 社会性を伝えるためにダメなことは叱る
- いざというときは体を張って家族を守る
だと思います。
相談者の旦那さんは、
社会性を伝えることができていないため、
子どもが自傷行為を続けてしまうのです。
父親ができないなら母親が伝えれば良い
ではこの家族の場合、
今後どのように変化すればよいのでしょうか?
もし旦那さんがこの記事を読んでいるなら、
旦那さんが変わることです。
お母様が愛情バロメータを上げるために、
無条件の愛情で接することができているなら、
親子関係は良好なはずです。
多少父親が、
「自傷行為は絶対にしてはいけない!」
と厳しく叱っても問題ありません。
それで反発したら、
母親が受け止めてあげればよいからです。
ただ父親が叱ることができないなら、
母親が叱るしかありません。
母子家庭でも同じなのですが、
母親でも子どもに社会性を伝えることはできます。
ダメなことはダメだと、
きちんと伝えてあげてください。
それでも言うことを聞けず、
自傷行為を続けるなら、
児童相談所や役所に相談するなどして、
第三者の力を借りると良いと思います。
自傷行為は命にかかわる問題です。
甘く考えていてはいけません。
1度でも子どもがリストカットをしたら、
「絶対にやってはいけない」と厳しく伝えて下さい。
明日ですが、
「酷い反抗期から高校受験に合格した成果報告」
というお話をします。
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
道山ケイ
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