先日、こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
中1の娘。思春期なのかホルモンバランスなのか、イライラしたり悲しくなったりがあり、「友達は楽しそうに見える、私には友達がいない、自分の足が嫌い、姿勢が嫌い」など、ネガティブな発言が多いです。
「みんな同じだよ、気にすることない、おかしくないよ」と、ポジティブな回答をすると否定されます。
愛情バロメータを上げてるつもりなのですが、どう対応したらいいのか悩んでます。
子どもがネガティブな気持ちを抱えていると、親としては心配になりますよね。ついつい否定したくなる気持ちも、よくわかります。
ただし子どもとしては、「そんなことないよ」という返答は求めていません。では、どのように答えるのが正しいのでしょうか。
思春期の子どもの心理を理解して対応をすることで、子ども自身も気持ちが楽になります。自分の長所に気付いて、自信を持つことができるようになるはずです。
大前提!思春期の子ども2つの特徴
思春期の子どもは、ホルモンバランスの影響で情緒が不安定になりやすいです。特に、イライラしやすく不安になることが多い時期といえるでしょう。
特に女の子は、生理の関係でさらにこうした特徴が顕著に表れます。このため、親としてはあまり気にしすぎないことが大切です。
また、友達と自分を比べてしまうことも多くなります。偏差値や行動、運動神経や外見などを比べて、無意識のうちに劣等感を感じてしまうからです。
ネガティブなことを言ったらどう言うべきか?
では、子どもがネガティブな事ばかり言うとき、親としてどのように言えばいいのでしょうか。
そもそも親子の性格は、真逆になることが多いです。つまり、親がポジティブだからこそ、子どもがネガティブになっているとも言えます。
そこで大切なのは、子どものネガティブな感情に共感してあげることです。
「不安な気持ちはみんな同じだよ」ではなく「どうしても気にしちゃうよね」と言ってあげることで、子どもの気持ちは楽になるでしょう。
アドバイスではなく、気づきを与えるのがコツ
さらに、直接的なアドバイスではなく、子ども自身が気づきを得られるようにサポートすることも大切です。たとえば、
「友達の方が勉強ができて羨ましい」と言うなら「確かにあの子、勉強すごくできるもんね」と共感しておきながら、
別の機会に「あなたって本当に絵を描くのが上手ね」と伝えるのです。すると、少しずつ自分の良いところに気づくことができるでしょう。
ただし、子どものネガティブさがあまりに酷い場合、鬱などになっていることもあります。このときは親だけでは対応が難しいため、第三者による心のケアをしましょう。
本日のまとめ
思春期の子どもは、情緒が不安定になりやすく、さらに友達と自分を比べて無意識に劣等感を感じやすい特徴があります。
子どもがネガティブな感情を表したときは、共感してあげることが大切です。さらに直接的なアドバイスではなく、気づきを与えるよう心がけましょう。
明日ですが、「子どもに伝えたい!最強の謝り方」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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