先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
母子家庭で海外在住。16歳の息子と2人暮らし。現在インターに通っているが、転校後成績が下落。動画ゲーム依存が強く、試験前でも本気で勉強せず、生活習慣の管理も困難。
私の苛立ちが爆発し怒鳴ったり手を上げたりすることもありやり返す最悪の状態。タブレットに何も言わなければ問題は起きないが、週末は1日10時間以上使うことは当たり前。
父の方で暮らすのは嫌だというが私といたいわけでもないと感じる。
お子さんがゲーム依存で、毎日親子で言い争いが起きている状況では、どうしたらいいか悩みますよね。
そこで今回は、「ゲーム漬けの毎日を改善する方法」について解説しましょう。間違った対応をすると、手に負えない状態になってしまいます。
正しく対応すれば、子どものゲーム依存は改善し、生活習慣も整います。子育てのイライラも減り、日々穏やかに過ごすことができるはずです。
ゲームに依存する3つの理由
子どもがゲームに依存する理由は、主に3つ考えられます。
1つ目は「学校のストレス」です。転校後に成績が下落とあることから、新しい学校が合っていない可能性があります。
頑張ってもなかなか成績が上がらず、先生や親からも叱られる状況では、ストレス発散のためにゲームに逃げてしまうでしょう。
2つ目は「愛情バロメータの低下」です。本来であれば、学校で溜まったストレスは家庭での親子の会話などで解消できます。
しかしお母さんもイライラが爆発して子どもがやり返すという状況では、愛情バロメータは上がりません。その結果、ストレスがゲームでしか解消できなくなるのです。
3つ目は「自律性が低い」ことです。ルールを決めることができなかったり、ルールを守れなかったりするのは、「自律性」が育っていないといえます。
その結果、ゲームをやめられなくなってしまうのです。
まずは愛情バロメータUPから
では、どうすればいいのでしょうか。まずは愛情バロメータUPから始めましょう。
親子は鏡です。親がイライラを爆発させたら、子どもも爆発します。子どもにイライラしてほしくないなら、親が冷静にならないといけません。
そのためタブレットのことは一旦は放置し、関係を良くしていくところから始めていくことが大切です。
子どもの姿を見てイライラしそうになったら、一旦その場を離れましょう。買い物に行くなどして、自分自身の心を落ち着かせます。
こういった対応をすれば、少しずつ上がっていくはずです。
次に問題を解決する
週末に10時間以上タブレットを使っている場合、「やるべきことができているか」をチェックしましょう。
昼夜逆転生活になっていたり、生活リズムが崩れている場合は、改善が必要です。
寝る時間と起きる時間だけは規則正しくするよう、親子で話し合いましょう。愛情バロメータが上がっていれば、子どもは納得してくれます。
成績についても、卒業できないような赤点が続いているなら話し合いが必要です。今の学校が合っていないなら、転校という選択肢も伝えましょう。
お子さんが今のインターを続けたいなら、どうすれば赤点を改善できるかを一緒に考え、行動にうつすことが大切です。
本日のまとめ
ゲーム依存の原因は、「学校のストレス」「愛情バロメータの低下」「自律性の不足」の3つです。
まずは親が冷静になり、愛情バロメータを上げることから始めましょう。
関係が改善してきたら、生活リズムや学習面の問題について話し合いを行います。子どもが納得できる形で、一緒に解決策を考えることが大切です。
明々後日ですが、「家族を失った中学生へのサポート法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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