子どもが癇癪を起こすと、どう対応すればいいか悩みますよね。特に、暴れたり大声を出したりする姿を見ると心配だと思います。
そこで今回は、「声かけを変えた結果、癇癪が激減した事例」をお伝えしましょう。
同じようにサポートすれば、お子さんの癇癪は改善できます。親のストレスも減り、家庭が穏やかな雰囲気になるはずです。
渡辺さんの事例
渡辺さんの中学1年生の息子さんは、ASD(自閉症スペクトラム)のグレーゾーンでした。
もともと予定が変わるとパニックになりやすく、こだわりが強い傾向があったそうです。肌触りにも敏感で、触られると嫌がることもありました。
特に癇癪を起こすことが多く、親子で話をしている時に突然パニックになることがあり、渡辺さん自身も子育てに疲れていたそうです。
そんな中、公認心理師の小井出先生と一緒に行った「発達障害の子育て勉強会」に参加してくださいました。
勉強会でお伝えしたことを実践した結果、わずか1〜2ヶ月で癇癪が激減。渡辺さん自身も子育てのストレスがなくなり、体調が良くなったのです。
渡辺さんが実践した3つのこと
では、なぜこういった変化が起きたのか。渡辺さんが実践したことは、主に3つあります。
- 「できないことを叱るのをやめて肯定的な声かけをした」
- 「子どもの話をよく聞くように意識した」
- 「子どもにとって過ごしやすい環境を作った」
家の居心地が良くなり、子どものストレスが減ったことで、予定変更などがあってもパニックになりにくくなりました。
癇癪は、ストレスがたまった状態で予想外のことが起きると起こりやすくなります。
そのため、日頃からストレスを減らしておくことで、癇癪も起きにくくなったのでしょう。
発達障害の子育てで大切なこと
発達障害の子育てで大切なことは、3つあります。1つ目は、「ストレスの原因を取り除く」ことです。
普段から子どもの話を聞くように意識しましょう。学校でのトラブルがあれば、先生に相談して対応を検討することが大切です。
2つ目は、「特性に合わせた子育てをする」ことです。癇癪を起こしやすいのはASDという特性であり、子どもが怠けているわけではありません。
癇癪が起こるパターンを見極め、事前にその状態にならないよう対策しましょう。
(例:朝の支度で時間が無くなってイライラする場合、夜にできることは済ませておくなど)
3つ目は、「専門家の力を借りる」ことです。専門家から具体的なアドバイスをもらうことで、子どものストレスを減らすことができます。
子どもの特性に合った対応を心がけ、周囲の力も借りながらサポートしていきましょう。
本日のまとめ
発達障害の子育てでは、子どもの特性を理解し、ストレスの原因を取り除いていきましょう。必要に応じて、専門家の力を借りるのがおすすめです。
親子関係が悪いと、親がいるだけでストレスになってしまいます。日頃から、良好な親子関係を作ることが大切です。
明日ですが、「田舎に住む子の受験対策法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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