先日こんな相談を頂きました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
> 娘の担任の先生のことで道山先生のご意見を伺えればと思います。先日、学校のママ達と飲み会があり、その時に聞いた話しです。
> ある教科で、今までに中間、期末テストで、学習塾で出たのと全く同じ内容のテストがあったとのことです。全問。
> その先生はどういった意図でこのテストを作ったのでしょうか?教師の道山先生の先生の見方を教えてほしいです。
そもそも学校の先生はどういった意図を持ち、どういった流れで定期テストを作っているのか?本日は言える範囲でお伝えしようと思います。
この流れを理解しておけば、今後短期間で効率良くてテストの点数を上げることができるはずです。
中学校の先生がテストを作る流れ
そもそも中学校の先生はどのようにテストを作っているのでしょうか?学校ごとに違いはあるのですが、多くの場合「複数の問題集の中から、良問をピックアップ」して作ります。
「学校の先生は、この問題集からテストを作っています!だからこの問題集を買って勉強すれば、短時間の勉強で満点が取れますよ!」という謳い文句で、高い問題集を販売する業者があるのですが、そういったことはありません。
中学校の先生たちは、「きちんと努力した子」に確実に結果を出してほしいという意図で問題を作っているからです。
とはいえ、中学校のテストレベルだと、どの問題集でも載っている問題はほとんど同じです。問題の出し方や数字が若干違うだけで、解き方や聞かれる語句の8割は同じです。
だからこそ、私が普段お伝えしている「学校の問題集を繰り返し解く」という勉強法で、点数が上がるのです。※詳しくはこちらの講座でお伝えしています。
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定期テストの問題が塾の問題集と全問一致した理由
ではなぜ今回の相談者の学校のように、塾で出された問題と学校のテストの問題が一致したのでしょうか?考えられるのは次の2つです。
塾の先生が過剰な表現を使っている
例えば中学1年生の英語って、どの学校でもたいてい出る問題は決まっています。誰でも予想問題を作ることができ、その問題の8割はテストで出題されます。塾の先生があらかじめ予想問題を作り、実際に似たような問題が出た後で「うちが解かせた問題のほとんどが、テストで出題されましたよ」ということは、誰でも可能です。
今回の相談者は「全問一致した」と書いてあるのですが、全問ではなく8割一致していて「全問一致した」と言っている可能性があります。
昨年度のテストをそのまま使った
もう一つ考えられる理由は、過去のテストをそのまま使ったパターンです。まれに、テストを作るのが面倒という理由で、昨年度or3年前に使ったテストをそのまま使う先生がいます。塾の先生が、この時のテストのコピーを持っていて、それを子どもたちに解かせておけば、100%同じ問題が出る可能性はあります。もし、この方法を使っていたのだとしたら、一度学校に抗議をしても良いと思います。
3年前の過去問を持っている子と持っていない子で、テストの点に差が出るのは不公平だからです。抗議が受け入れられるかどうかはわからないのですが、一度問い合わせをしてみると良いかと思います。
本日のまとめ
定期テストは、いろいろな方法で作られています。先生の出題パターンを解析すれば、山を張ってテストの点を上げることも可能です。
仮に3年間その勉強法で内申点を上げれば、実力以上の高校に進学出来るかもしれません。ただ、それはその子の実力ではありません。
高校進学後、山を張らずに勉強を頑張ってきた子たちについていけなくなります。それこそ、一番の悲劇です。子どものことを考えるなら、正攻法で勉強するのが良いと私は思います。
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明日ですが、「FacebookとInstagramからわかる子育ての問題点」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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