先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
> 娘の将来の夢は漠然と起業したい。といいます。でも、企業するためには自分がある程度の学歴が必要と思っています。
> なぜならトップに立つ人間は、できないといけないと思っていてできる限り東大のような良い大学を目標に勉強したいと言っています。
> ただ、自分で目標をもって、勉強を頑張る!と言っている割にはあまり進んでいないような感じです。
> 今後どのようにサポートしていけばよいでしょうか?
私は、1人で仕事をしている身なので、起業家の端くれです。早いもので、1人で仕事を初めてまもなく5年が経ちます。
こういった経験から、「起業して、食べていくために必要なもの」が何か、ある程度分かります。そこで本日は、子どもが「起業したい」と言ったとき、どういったサポートをすればよいかお伝えします。
このポイントさえ押さえておけば、将来必ず起業して成功できる子どもになると思いますよ。
起業に学歴は必要ない
最初に大事なことをお伝えします。起業して成功するのに、学歴はほとんど必要ありません。
これは、日本で最も大きな企業の一つである「パナソニック(松下電器)」を作った松下幸之助さんが、中学校すら卒業していないことから明らかです。
私の友人にも起業家はたくさんいますが、中卒の人もたくさんいます。今回の相談者の子どもは「起業するなら東大を出た方が良い」と思っているかもしれないのですが、その必要はないということです。
もちろん、学歴を高くするメリットもあります。例えば、世の中には学歴でしか人を判断できない方が一定数います。そういった方たちと仕事をしていきたいと思うなら、学歴があった方が有利です。
学歴よりも大事なのはビジョン
では、起業するうえで大事なことって何でしょうか?私は「ビジョン」だと考えています。ビジョンというのは、理想像のことです。将来、こういった会社にしたいという目標のようなものです。
例えば、Facebookの場合、「共有を広げ、世界をオープンにし、人々のつながりを強める」というビジョンを掲げています。私は「世界中の子どもたちに愛と夢と希望を持たせたい」というビジョンで、今の仕事をしています。
ビジョンがないと、起業してうまくいくのは難しいです。ただお金が欲しいとか、ただやってみたいという気持ちだけで成功するほど、甘い世界ではないからです。
もちろん、中学生の段階でFacebookのような凄いビジョンを決める必要はありません。ただ、なぜ起業したいのか、起業してどうしたいのかということくらいは決めておくと良いです。
ビジョンを見つけるサポートをする
学歴よりもビジョンを持たせることが大事ということがわかると、親がすべきサポートが見えてきます。それは「子どもが起業するビジョンを見つける」ためのサポートを行うことです。
もう少し具体的に言うと「子どもが様々な経験をする」サポートを行うことです。なぜ、このサポートが重要か説明します。
例えば、日本よりも貧しい国に子どもを連れて行ったとします。(これが親ができるサポート)すると、子どもがこの経験から「世の中から貧困をなくしたい」というビジョンを見つけたとします。
ここまで見つかれば、あとは起業する手順を調べ、実践すれば上手くいきます。中学生の段階では、子どもだけで様々な経験をすることができません。だからこそ、親がそのサポートをすることが大事なのです。
春休み、夏休み、冬休みなどの長期休みは、普段できない経験をさせる絶好の機会です。子どもが「将来起業したい」と言っていて、まだ明確なビジョンが見つかっていないなら、一つでも良いので新しい経験をさせましょう。
本日のまとめ
最近は、起業ブームです。YouTubeやInstagramなどのSNSが流行っているので、誰でもリスクなしで起業できる時代になったからです。
しかし、闇雲に起業してもうまくいきません。上手くいくかどうかのカギは「明確なビジョンがあるかどうか」です。
もしお子さんが「将来起業したい」と言っているなら、まずはこのビジョンを見つけるサポートをしてあげましょう。
いろいろな経験を積ませることで、いつか見つかると思います。ビジョンさえ見つかれば、たとえ学歴が低くてもうまくいくと思います。
明日ですが、「私立高校に合格するための受験勉強法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
この記事へのコメントはありません。