先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
今回は小学生の娘のことで相談させて頂きます。娘は軽度のADHDなんですが、早くも夢を持っていて、行きたい高校も決まっています。
その高校は偏差値50くらいです。軽度発達障害の子供が偏差値50以上の高校に受かった例ってありますか?
発達障害と一言にいっても、いろいろあります。ADHDだけでなく、アスペルガー症候群や自閉症も発達障害に含まれます。
今回は、発達障害の子をサポートした経験を元に、成績優秀を目指すことが可能かどうかお伝えします。
自分の子どもが発達障害だという方はもちろん、お子さんを支えてあげたいお母さん(お父さん)にとって役立つ内容だと思うので、参考にしてみてください。
目次
発達障害とは発達が凹凸していること
そもそも、発達障害とは発達が凹凸していることを言います。逆に考えると、発達障害ではない子というのは、いろんなことが平均的にできる子です。
例えば数学の能力はスバ抜けているけれど、コミュニケーション能力は極端に低いという特徴がある場合、発達障害の可能性があるのです。
※細かい基準は、精神科医が判断する形になります。上記はあくまでも目安になります。
つまり、「発達障害=できが悪い子」ではなく、できる部分とできない部分の差が激しく凸凹しているということです。
発達障害の子が2人いたら、2人ともできる部分・できない部分が違います。得意分野・不得意分野は人それぞれなので、発達障害は個性の1つと考えることが大事です。
その子の特徴によって目指せるレベルは違う
どこが得意でどこが苦手かという、その子の特徴によって、目指せるレベルは変わってきます。
実際に、これまで私がサポートしてきた発達障害の子の例を、いくつか紹介したいと思います。
ケース1 支援学級でも一桁順位
まずは、支援学級に通っていた子のお話です。この子はパニック障害を持っていて、通常学級に入ることができませんでした。パニック障害というのは、何かうまくいかないことがあったりするとパニックになって、冷静さを保てなくなるものです。
パニック発症のトリガーは人によって違いますが、この子の場合は「やりたいことがうまくいかないとき」に発症するものでした。
しかし、この子の場合、勉強は優秀でした。授業をほとんど聞かなくても、成績は常に一桁台というレベルだったのです。
このような場合、高校進学はもちろん可能ですし、偏差値50どころか60、70の高校を目指すこともできます。
ケース2 通常学級で高校進学
次は、学習障害のある子です。この子は、少し学習障害を持ちながらも、通常学級に通っていました。パニック障害などの特徴がなかったので、通常学級に通うことができたのです。ただ、授業を聞いているだけでは内容を理解できませんでした。そこで、お母さんが子どもの勉強をしっかりとサポートしました。
宿題を一緒にやったり、わからないところを教えたりしました。すると、成績が少しずつ上がり始めました。
最終的には、もともとオール1くらいだった成績が、オール2以上までアップしました。そして、第一志望の高校に進学することができました。
通常学級なら、高校進学は可能だと考えよう
発達障害といっても、さまざまな特徴があるので一概にそれだけで高校進学が可能か不可能かを判断することはできません。
ただ、1つの目安として、通常学級に通えるレベルの子であれば、高校に進学することは十分可能です。
今回の相談にある「偏差値50以上の学校を目指すことはできるのか」の問いについては、「どこまで目指せるかは親のサポート次第である」が回答になります。
ケース2のように、あまりに学習障害がひどい場合は、親が完璧にサポートしたとしても偏差値50以上の高校に行けないこともあります。
しかし、そこまでではないのなら、親のサポート次第でオール4や5の子が目指す学校へ行くことも十分可能です。
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本日のまとめ
「発達障害のある子でも、偏差値50以上の高校を目指すことは可能か」という質問ですが、親のサポート次第で十分可能です。
発達障害というのは、発達が凹凸していることを言います。できる部分とできない部分の差が激しいのです。
そのため、授業を聞いても理解できない子がいる一方で、授業をほとんど聞かなくても常に成績は一桁台という子もいます。
その子の特徴によって目指せるレベルは違いますが、親が上手にサポートできれば、目指せる学校の幅は大きく広がります。
まずはできるサポートをしっかり行いましょう!
次回ですが、「高校受験対策の塾に入るベストなタイミング」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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