子どもが不登校になると、親として、何とか学校に戻したいと思いますよね。
ただし、不登校の根本的な原因を解決しない限り、学校に戻すのは難しいでしょう。
そこで今回は、不登校が解決した丹羽さん親子の事例を紹介します。同じように対応すれば、不登校改善につながるはずです。
一方、間違った対応をしていると不登校が長引き、親子関係も悪くなってしまうため注意しましょう。
丹羽さんの親子の成果報告
丹羽さんのお子さんは、中1の2学期初日から不登校になりました。そんな状態に悩み、私のことを知ってくれたそうです。
その後、昨年10月に現役のフリースクール校長で公認心理師の小井出博文先生と私が一緒に行った「思春期の子育て勉強会応用編」に参加してくださいました。
そして3つのことを意識してお子さんと向き合った結果、2学期の期末テスト前日から学校に行けるようになったそうです。
今も毎朝自分で起きて遅刻することなく学校に行っているとのとこで、素晴らしい変化といえるでしょう。
親が行った3つのサポート
では丹羽さんは、どんなことを意識されたのでしょうか。1つ目は「ほめる基準を下げること」です。
子どもに求めるレベルを下げると、親のイライラが減るからです。その結果、子どもをほめたり、認めたりすることができるようになります。
もともとは、「学校に行ったらほめる」という基準だったのを、「昼までに起きられたらほめる」に下げれば、子どもの気持ちも楽になるでしょう。
2つ目は「子どもの要求にできる限り応えること」、3つ目は「タイミングを見て背中を押すこと」です。
これらを行った結果、学校に行けるようになりました。では、なぜこの3つが、効果的だったのでしょうか。
学校に行けるようになった理由
1つ目の理由は、基準を下げて子どもをほめたり、子どもの要求にできる限り応えたりしたことで、愛情バロメータが上がったからです。
親からの愛情をしっかり感じることができたため、学校に行く気力が出てきたのでしょう。
2つ目の理由は、子どもにとってベストなタイミングで背中を押したことが、学校へ行くきっかけになったからです。
丹羽さんは、やや粗治療のような形で背中を押しましたが、通常は子どもから勉強や受験、学校の話題が出てきたタイミングで、「そろそろ行ってみる?」「来週のテストだけでも行く?」と背中を押すと効果的でしょう。
本日のまとめ
不登校は、きちんと原因を解決していけば解決できるものです。そのための最初のステップは、良好な親子関係作りです。
こちらについては、以下の講座で詳しく説明しているので、まだ読まれていなければ参考にしていただければと思います。
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明日ですが、「ステップファミリーの子育てのコツ」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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