子どもの不登校で悩む、お母さんお父さんは少なくありません。ただし、兄弟ともに不登校である場合、お子さんへの接し方がズレている可能性があります。
このまま間違った対応を続けてしまうと、不登校が悪化して、長期間学校に行けない状況になってしまうでしょう。
そこで今回は、兄弟ともに不登校が改善した上田さんの事例を解説します。親のサポート次第で、子どもは将来前向きに考えられるようになり、笑顔も増えていくはずです。
上田さんの成果報告
上田さんのお子さんは、中2の5月から腹痛、頭痛、不眠などがあり、不登校になりました。
夫婦喧嘩が多く、家庭の雰囲気も悪くて、弟さんも行き渋りになったそうです。
このタイミングで、上田さんは現役のフリースクール校長で公認心理師の小井出博文先生と一緒に行った「不登校解決勉強会」に参加されました。
参加後は、お子さんの体調不良が改善。3年生から登校できるようになり、欠席は週0~2日とのことです。
さらに勉強への意欲もアップし、自ら学習に励んでいるそうです。素晴らしい変化といえるでしょう。
親が行ったサポート
では、上田さんはどのようにお子さんをサポートしたのでしょうか。主に、3つのことを行いました。1つ目は、夫婦で一緒に勉強会に参加したことです。
その結果、夫婦喧嘩が子どもに与える悪影響を旦那さんが理解してくれて、夫婦で足並みをそろえることができました。
2つ目は、子どもが休んだときは旦那さんが仕事を休んで買い物に連れて行ったことです。
仕事はいつでもできるけれど、子どもの大事なこのタイミングは今しかないため、側にいることを優先されました。
3つ目は、甘えとわがままの違いを再確認し、聞いてはいけない要求は聞かないようにしたことです。
その結果、お子さんが理不尽な要求をすることがなくなりました。
不登校が解決した理由
なぜ、上記の3つで不登校が解決したのでしょうか。1つ目の理由は、家庭が安心できる空間になったからです。
夫婦喧嘩をしていると家庭の空気が悪くなり、「俺のせいで喧嘩が増えたんだ」と自分が責任を負う子もいます。
これが原因で心が苦しくなっていた場合、家庭の雰囲気が改善したことでストレスが減ったのでしょう。
2つ目の理由は、愛情バロメータが上がったからです。学校を休んだことを責めるどころか、お父さんが仕事を休んで子どもに寄り添うと、子どもは嬉しくなります。
すると愛情バロメータが上がり、学校に行く気力が出てくるのです。こうした理由で、不登校改善につながったのでしょう。
本日のまとめ
もし今、お子さんが不登校で悩んでいたら、上田さんが行ったことを試してみてください。
家庭が安心して過ごせる場になっているか、愛情バロメータがきちんと上がっているかをチェックし、できていなければそこから改善するのです。
ここの2つがクリアできれば、子どもは学校に行く気力が出てきます。何かしら学校でトラブルがあった場合は、きちんと親に話してくれるようになるでしょう。
愛情バロメータを最短で上げる方法は、以下の講座でも詳しく解説しているので、参考にしていただければと思います。
>>思春期の子育て無料講座
明日ですが、「不登校の子を留守番させるのはアリ?」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
この記事へのコメントはありません。