先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
「子供は過保護に育てた方がいい」とありますが、朝車で行きたいとよく言います。これも聞いてあげるべきでしょうか?
週に一回だけと決めて車で行きますが、回答いただけると嬉しいです。
私は常日頃から、「子どもの正常な要求はできる限り聞く」という過保護の子育てを推奨しています。
とはいえ、朝、子どもを学校へ送るのはやりすぎなのでしょうか?実は、状況によって正解は異なります。
ここがわかれば、子どもの要求を聞くべきかどうか迷うことはなくなります。今よりもさらに良好な親子関係となり、子育ても楽になるはずです。
結論!正しい理由ならOK
はじめに、送ってもいいケースからお伝えしましょう。それは、正常な理由で子どもが送ってほしいと頼んでくる場合です。たとえば、
- 遅刻しそう(夜まで勉強していた結果、寝坊してしまった)
- 金曜日は体力的につらい(月から木までは歩いていくが、金曜日は疲れがたまってきつい)
- 五月雨登校中(まだ歩いていく気力がない)
子どもが困っている状況を助けるのは、親の役目だからです。
おかしな理由は送ってはダメ
一方、おかしな理由で子どもが送ってほしいと頼んでくる場合は、送ってはいけません。たとえば、
- ギリギリまでゲームしたい(あと10分ゲームしたいから、送って行ってほしい)
- 言葉遣いがおかしい(「歩いていくの面倒だから送ってけ」と言う)
おかしな要求まで聞いてしまうと、子どもの要求はどんどんエスカレートするので注意しましょう。
過保護の子育てを続けると自立しなくなる?
正常な理由で送っていくのは、いわゆる「過保護の子育て」です。これを続けても、きちんと自立するので安心してください。
ただし、やるべきことをやっていないと自立は遅くなります。
たとえば、遅刻しそうという理由で送ることが続く場合は、なぜ遅刻しそうなのかを話し合って、遅刻しないようにサポートしましょう。
23時までにはスマホを終えるようにして寝る時間を少しずつ早めたり、朝起きられないなら親が起こしたりするのです。
できないことは、親子で一緒に考えて改善していきましょう。この過程で、「過保護の子育て」を意識することが大切です。
本日のまとめ
子どもが困っていて、正常な理由で子どもが朝送ってほしいと頼んでくる場合は、送ってあげましょう。
ただし、おかしな要求には従わないこと、親の無理のない範囲で行うことが大切です。
その上で、寝るのが遅いなら少しずつ早めたり、朝起きれないなら親が起こしたりなどのサポートを行っていきましょう。
明日ですが、「成績が見事V字回復した成果報告」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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