普段、お子さんとどのように休日を過ごしていますか?何をしよう、どこへ行こうと悩むことも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、「子どもと最高の休日を作る方法」をお伝えします。脳科学の分野で「記憶と感情の定着」を研究している専門家が発見した方法です。
この法則を実践すれば、家族の思い出が深く心に刻まれます。絆も自然と深まり、子ども自身が様々な分野へ挑戦するエネルギーにもつながるはずです。
記憶定着のメカニズム
脳科学の研究によると、楽しい思い出は3段階で定着することがわかってきました。それは「計画→期待→体験」というプロセスです。
「休みの日だから出かけよう」と突然子どもを誘うことがあるかと思います。しかし、それでは十分な効果が得られません。
楽しい思い出となる休日を過ごすためには、1週間前から準備を始めていきましょう。
具体的には「今度の日曜日、どこか行きたいところある?」と子どもに選択権を与えながら、一緒に計画を立てていくことが大切です。
すると、子どもの方からも「〇〇したい」「〇〇行きたい」などと会話をしてくれるようになるでしょう。
計画を立てることで、期待が生まれる
最初に計画を立てると、休みの日までに期待して待つ時間ができます。すると、脳内でドーパミンという物質が分泌されます。
このドーパミンの働きで、体験をより楽しみにする気持ちが高まっていくのです。
特に思春期の子どもは、自分で選んで決める過程を重視します。そのため、計画段階から参加することで、楽しみが深まり、家族の絆も築かれていくのです。
思い付きでどこかに行くと、「計画」「期待」がなくなります。すると、せっかくの「体験」の効果が半減してしまうのです。
休日の過ごし方例
では、どういった計画を立てるのがいいのでしょうか。せっかくなので、思春期の子どもと楽しめる休日の具体例をご紹介いたします。
- アウトドア活動(自然の中で新しい体験を共有する)
- 料理作り(一緒にレシピを選び、買い物から調理まで楽しむ)
- スポーツ観戦(好きなチームの試合を一緒に応援する)
- 趣味の共有(子どもの興味のある活動に親も挑戦してみる)
- 文化活動(映画や美術館などで、知的好奇心を刺激する)
まもなく春休みなので、今は計画を立てるいい時期です。よかったらお子さんと一緒に、計画を立ててみてください。
本日のまとめ
楽しい思い出を作るには、「計画→期待→体験」のプロセスが重要です。最低でも1週間前から、子どもと一緒に計画を立てていきましょう。
計画段階から参加することで、子どものワクワク感が高まります。ドーパミンが分泌され、体験がより楽しくなるでしょう。
アウトドアや料理、スポーツ観戦などの活動を通じて、子どもの興味を広げ、家族の絆を深めていきましょう。
明後日ですが、「時間が守れない子どもの改善法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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