子どもの自傷行為に親ができること

自傷行為

先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。

中2の女子中学生の事です。リストカットしています。やめてと言うと生きる為と本人は言っています。

カウンセリングも勧めたが、嫌がります。娘とどう接してどう教えればいいですか?

リストカットに限らず、硬い物を手で殴る、手を噛む、頭を掻きむしるなども自傷行為の前兆です。

親としては心配で、なんとかしてやめさせたいですよね。

そこで本日はなぜ自傷行為をしてしまうのか、そして親はどのように対処すればいいのかを詳しくお伝えします。

自傷行為は年々増えています。あらかじめ原因や対処法を知っておくことで、早期解決につなげていきましょう。

なぜ、子どもはリストカットするのか?

居場所がない

子どもが自傷行為をするのは「生きている心地がしない」というのが、最も大きな原因です。

生きている心地がしない理由は、2つあります。1つ目は、家庭に居場所がないからです。

家で粗末な扱いをされていたり、過干渉で育てられたりする場合、子どもは自分の人生を生きられません。

2つ目は、社会との繋がりが薄いからです。学校でまったく友達がいない、いじめられているなどの場合、学校に居場所がありません。

こういったことが生きている心地を感じられず、自傷行為につながってしまうのです。つまり、叱ってもやめられるものではありません。

リストカットをやめさせる方法は?

サポート

自傷行為をやめさせるには、根本的な原因を解決するしかありません。

家庭に居場所がない問題は、過干渉をやめ、子どもが安心して生活できる空間を作ることが大切です。

社会との繋がりが薄い問題は、友達作りのサポートをしたり、安心して通える居場所を見つけたりしましょう。

子どもによって、社会での居場所は必ずしも学校である必要はありません。フリースクールや適応指導教室なども、検討しましょう。

カウンセリングはその後で行う

親子会話

上記の2つの原因を解決していないのにカウンセリングを勧めても、断られて当然です。

子どもは「私に原因があるのではなく、あんたたちの接し方に原因があるんだ」と思っているからです。

まずは、安心して家庭で過ごせるようにすること、居場所を見つけることを優先しましょう。

それでもまだ不安感がなくなっていなければ、カウンセリングを紹介するのはいいでしょう。

本日のまとめ

中学生

子どもの自傷行為は、叱ったからといってすぐにやめさせられるものではありません。

根本的な原因は、家庭や社会に居場所がないからです。家では過干渉をやめ、安心できる環境づくりを行うことが大切です。

明日ですが、「子どもの学力が低い家庭の特徴3選」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

思春期の子育てアドバイザー道山ケイ

動画で解説!子どもの自傷行為に親ができること

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道山ケイ

 

思春期の子育てアドバイザー。元中学校教師で、親を変えることで子どもの成績を上げるプロとして活躍。年間3000人の親をサポートし、約7割の家庭で親子関係が良好に変化。5教科の合計点が137点UPした子など実績多数。

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