先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
口数の少ない息子。食事中の会話もなく、私も何をどのように話したらよいのかわかりません。
あいさつや笑顔、声のトーンを上げることは意識しています。ただ、みんながあまり返事をしてくれないこともあり、どのように話してよいのかわからず、自信がありません。
食事の時間が会話で盛り上がらないと、寂しい気持ちになりますね。特に思春期の子どもは口数が減るので、会話が少なくなりがちです。
そこで今回は、思春期の子どもとの「食事中のベストな会話」をお伝えしましょう。
間違った会話をすると、子どもはますます無口になります。正しく対応することで、食事の時間が楽しくなって親子関係も良くなるはずです。
食事中に会話が生まれない原因
まず、食事中に会話が生まれない原因は3つあります。1つ目は「親子関係が悪い」ことです。
親子関係が悪ければ、子どもは親と話したいと思いません。この場合は、関係改善から始めましょう。
2つ目は「親が話を急かしすぎている」ことです。「学校はどうだった?」「何かあった?」と質問ばかりすると、子どもは尋問されているような気持ちになります。
3つ目は、「子どもの興味のある内容の話ができていない」ことです。これが最も大きな原因かもしれません。
子どもが野球好きなのにサッカーの話をしても、盛り上がりません。
食事中の会話を増やすためのポイント
では、どうすればいいのか。愛情バロメータを上げた上で、「子どもが興味がある」ことを話しましょう。
好きなゲーム、趣味、学校の話などなんでもいいです。親もそのテーマについて勉強しておくといいでしょう。
難しければ、「そのゲームって何?」「詳しく教えて」と質問すれば、子どもは話してくれるかもしれません。また、「子どもの意見を否定しない」ことも重要です。
子どもがゲームの話をしたときに、「でもお母さんはゲームはあまりいいと思わないな」などと言うと、子どもは話したくなくなります。
基本的には、「そうなんだ」「楽しそうだね」と褒めたり、受け止める言葉を使うことが大切です。
会話のタイプに合わせた対応
子どもの性格によって、対応を変えることも必要です。中学生の男の子などは、食事中は無言で食べたいと思っている子もいます。
その場合は無理に会話しようとせず、最低限の会話だけでいいでしょう。沈黙も悪いことではありません。また、そもそも口数が少ない子もいます。
そのような子には、親もペースを合わせることが大切です。親がどんどん話してしまうと、子どもは話せなくなります。
待つ時間を増やすことで、子どもから話しかけやすくなるでしょう。
本日のまとめ
食事中の会話を増やすには、子どもが好きなテーマで話すことが大切です。子どもの性格に合わせた対応も必要でしょう。
また、日頃から愛情バロメーターを上げておくことも重要です。親子関係がよければ、自然と会話も増えていくはずです。
明日ですが、「お手伝いをする子どもの育て方」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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