先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
中2男子、発達障害のことでご相談です。テスト1日目で思うような結果が出ず、2日目のテストをボイコットしました。
こだわりが強く、気持ちの切り替えができないタイプです。短期記憶が効くタイプなので、中学1年は、国語以外は成績上位でした。
自分ができない部分を受け入れられずにいる場合、どのような対処が有効でしょうか。
今回の相談者のお子さんは、学校には行けています。そのため、重度の発達障害ではないでしょう。
ただ国語が苦手なのか、こだわりが強いのかはわかりませんが、「自閉症スペクトラム」に該当すると考えられます。
そこで本日は、自閉症スペクトラムの特徴と、気持ちの切り替えができない子のサポート法をお伝えします。子育てのストレスが減り、楽になるはずです。
自閉症スペクトラムの子どもの特徴
自閉症スペクトラムは「想像力が弱い」という特徴があります。そのため、予定がずれるとパニックになりやすい子が多いです。
相談者さんのお子さんも、1日目で思うような結果が出ないという予想外のことが起こったため、2日目をボイコットしてしまったのでしょう。
他にも例を挙げると、買い物に行く約束が突然親の都合で行けなくなると暴れるというのも、想像力が弱いことが原因です。
あまりにひどい状況でない限りは、子育てを工夫すると対処することができます。
事前にできる予防法
まずやるべきことは、「上手くいかない可能性があることを事前に伝えておく」ことです。パニックになるのを、防ぐことができるからです。
たとえば「今回は70点は取れそう」と子どもが言ってきたときに「頑張ったもんね、応援してるね!」という言葉に加えて、
「テストは何が起こるかわからないから、もしかしたら予定より取れないこともあるよ」「そうなっても冷静に対応しようね」など、
予想外のことが起こる可能性があることを伝えておきましょう。事前にイメージさせておくと、パニックになることを少なくできます。
ボイコットしてしまったときにできる事
相談者さんのお子さんは、2回目のテストをボイコットしています。このとき、叱ってはいけません。ただのサボりではないからです。
発達障害の症状でパニックになっているので、子どもに悪気があるわけではないでしょう。そこでまずは、1日でも行けたことを褒めることが大切です。
そして「今回みたいに予定と違うことは必ず起こるけど、大丈夫だからね」と伝えましょう。
いずれ少しずつ理解できるようになり、パニックになる頻度も減っていくはずです。
本日のまとめ
自閉症スペクトラムタイプは「想像力が弱い」という特徴があります。そのため、予想外のことが起こるとパニックになりやすいです。
これを防ぐには、事前に「予定通りにいかない可能性がある」ということを伝えておきましょう。パニックになってしまったら、今後の対処法を伝えることも大切です。
明日ですが、「子どもに伝えたい!夏休みの受験勉強法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
動画で解説!気持ちの切り替えができない子のサポート法
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