先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
高校生の子どもが、終業式を休んで県外に買い物に行くと言い出し、許可できないと言ったら勝手に行くからといいと言いました。
そのあとも、行く!ダメ!の言い合いが続き、家を飛び出しました。
数時間で帰ってきましたが、普通の会話はするものの、お互い怖くてその話には触れていません。どのようにしたらよいのかわかりません。
今回の相談者さんは、終業式を休んで県外に買い物に行くのはどうかということで悩んでいます。
もしあなたも同じように、お子さんが「自宅から遠い場所に遊びに行きたい」と言っている場合、今回の記事を読んでいただければ、対応方法がわかると思います。
その結果、お子さんと無駄に衝突することが減るので、親子関係も今よりさらに良好になるはずです。
自宅が心地よければ、勉強にも意欲的に取り組めるようになり、希望の進路に進めるようになると思うので、参考にしていただければ幸いです。
ステップ1 夫婦でルールを話し合おう
高校生の子どもが自宅から遠いところに遊びに行きたいという場合、最初にやるべきことは、夫婦でルールを話し合うことです。
母子家庭、父子家庭の場合はご自身で決めていただく必要がありますが、お父様お母様両方いる家庭の場合は、夫婦で自宅からどこまでであれば遊びに行ってOKか話し合っておきましょう。
どこまでがOKでどこからがNGかというのは、子どもの性別や年齢、性格、住んでいる場所によって違います。つまり、何か明確な基準があるわけではありません。
そのため、「うちの家庭はここまでは許可して、ここからは禁止する」というルールを、夫婦で話し合って決めておくことが重要です。
基準を決めておかないと、「お父さんはいいって言ったのに、なんでお母さんはダメなの」と、子どもに突っ込まれ、親子関係を悪化させる原因になります。
ステップ2 次に子どもと話し合おう
夫婦である程度の話し合いが済んで、ルールの枠組みができたら、次は子どもと話し合いをします。このとき、夫婦で決めたルールを一方的に子どもに押し付けるのはダメです。
一方的に押し付けてしまうと「友達の家はお泊りOKなのに、どうしてうちはダメなの?」などと言って反発し、夜中に勝手に家を抜け出したりすることがあるからです。
そうなるとせっかく作ったルールの意味がないので、子どもも親もどちらも納得できるところで折り合いをつけられるようなポイントを探っていきましょう。
高校生なら、タバコや飲酒などは絶対に許してはいけませんが、それ以外の部分ならある程度は子どもの言い分も聞いてあげることが重要です。
あまり厳しくしすぎると、子どもの友達関係にも影響するので、注意しましょう。
県外に買い物に行くのはアリ?
最後に私自身の考えをシェアしておきます。冒頭でお伝えしたように、県外に買い物に行って良いかどうかは、住んでいる場所や年齢、性別、性格によって異なります。
そのため、ざっくりとしかお伝え出来ませんが、私自身の考えは基本的に「高校生なら、遠い場所に遊びに行っても大丈夫」だと思っています。
今の時代、何かあればスマホで連絡が取れます。県外に行ったからと言って、命に関わるような事件に巻き込まれることはないからです(もちろん可能性が0ではないですが)。
ただ、県外に行く動機はしっかりと聞きましょう。ライブ、買い物なら問題ないですが、SNS関連で出会った人に会うためなどの場合は、危険なので止めた方が良いです。
あと、今回の相談者さんの場合は、終業式を休んで買い物に行くとあります。
終業式を休むのは良くないと思うので、終業式を休んだらどうなるか学校に聞いてみて、その上で日にちを変えるように提案すると良いでしょう。
本日のまとめ
子どもの遊びは、どこまでならOKでどこからがNGかの判断が難しいです。そこで、夫婦で話し合ってルールの枠組みを決めておくことが大事です。
その上で、子どもも交えて話し合いをしましょう。この時、子どもの言い分も聞いてあげないと友達関係が悪化することがあります。
一方的に親の気持ちを押し付けるのではなく、親も子も納得できる着地点を探すように心がけましょう。
明日ですが、「成績が上がる!高校受験の過去問の解き方」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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