先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
先日、不登校の息子を全寮制フリースクールに入れました。施設の先生方から「もう大丈夫」と言われたため卒業したのですが、1週間学校に行っただけで、また元の生活に戻ってしまいました。
親のそばにいると、なぜこうなるのでしょうか?今後どうしたら良いのでしょうか?
子どもが荒れた時、フリースクールや施設に入れるだけで問題は解決できるのでしょうか。今回はこのテーマを事例に、子育てにおける大事な考え方をお伝えします。
お子さんをフリースクールに入れるか迷っている方や、今回の相談者さんと似たような状況という方は特に、参考にしていただければ幸いです。
結論!施設に入れただけでは直らない
実は、私の元には今回と似たような相談がたくさん来ます。子どもをフリースクールに入れて一時的に良くなったのに、元に戻ってしまうという相談です。
私が教員をしていたときにも、施設に行った子がいました。帰ってきてからはしばらくは優等生でしたが、1ヶ月ほどでやはり元に戻ってしまったのです。
つまり、施設に入れるだけでは問題は解決しません。施設に入れるだけで解決するほど、不登校などの問題は甘くないです。
フリースクールが悪いわけではない
フリースクールや施設にいる間は、子どもは間違いなく良くなっています。つまり、施設のやり方が悪いというわけではありません。
では、何が悪いのかと言うと、家庭や学校の雰囲気です。なぜなら人間は、身近な人の影響を受けやすいからです。
たとえば、施設ではタバコをやめられた子がいたとします。しかし、家でお父さんに勧められたり、学校の先輩に勧められたらどうなるでしょうか。また吸ってしまいますよね。
良いフリースクールに入れることができれば、問題解決までの時間を短縮することは可能です。ただ、学校や家庭の雰囲気が悪いと、すぐに元に戻ってしまいます。
子どもが安心できる家庭を作ろう
今回の相談者の場合、原因が家庭にあるのか学校にあるのかわかりません。ただ、まずは子どもが安心できる家庭を作りましょう。
子どもにとって学校は、社会と同じだからです。毎日、校則や人間関係でのストレスをかかえながら、学校に通っています。
家庭が安心して休める場所なら、このストレスを解消することができるので、次の日も頑張ることができます。
しかし、お父さんお母さんに毎日小言を言われたり、夫婦喧嘩が絶えなければ、家庭でゆっくりできません。
学校でも家でも安心して過ごせない状況になるため、ストレスが取れなくなり、再び不登校になってしまうのです。
また、学校でトラブルがある場合も、学校に行けなくなります。いじめなどの問題があるなら、先生に相談したり、転校して再スタートを切ることも検討しましょう。
子どものストレスがなくなる子育て法については、「思春期の子育て講座」で詳しく解説しています。参考にしていただければ幸いです。
>>思春期の子育て講座
本日のまとめ
施設に入れただけでは問題は解決しません。良くなっても、身近な人の悪影響を受ければ再び元に戻ってしまうからです。
まずは、子どもが安心して過ごせる家庭を作りましょう。家でゆっくり過ごせて、学校でのトラブルが解決していれば、また明日も頑張って学校へ行けます。
明日ですが、「勉強の教え方のコツ」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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