先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
不登校中3の娘。自宅から通える単位制高校を受験する事が決まりました。暴言、暴行など激しかったですが少しずつ落ち着いては来ました。
しかし弟には「産まれて欲しくなかった」とか「消えろ」などひどい言葉を投げつけます。
距離を取るようにしていますが、息子はチック症状も出てしまい受診するも中々改善しません。みんなが穏やかに暮らしたいのですが、どうしたら良いかわからなくなってしまいました。
喧嘩や一方的な暴言暴力というのは、姉弟間であっても起こることがあります。親としては、喧嘩することなく穏やかに過ごしてほしいですよね。
そこで今回は、こうした姉弟間でのトラブルの解決法をお伝えしましょう。
ここで間違った対応をしてしまうと、状況がさらに悪化します。そうなる前に、親として冷静に判断し、子どもたちの気持ちに寄り添うことが大切です。
なぜ、弟にあたるのか理由を確認しよう
「姉の暴言、暴行など激しかったですが少しずつ落ち着いては来ました」とあります。これは、愛情バロメータが上がったり、ストレスが減ったりしている証拠です。
では、なぜ弟には当たってしまうのか。まずはこの理由を確認しましょう。そして、その根本的な原因をなくしていくことが大切です。
原因はいろいろ考えられます。たとえば、弟が姉に気に障る態度や言動をとっていることもあるでしょう。
何か理由があるなら、そこを改善することが大切です。
特に理由がない場合は?
特に理由もなく、ただイライラしているのを弟にぶつけている場合もあるでしょう。この場合は、別のストレス解消法を一緒に考えることが大切です。
ただし、弟だけをかばおうとすると反発することがあります。そのため、
「あなたも弟も両方大事。だから2人で喧嘩をしたり、あなたが弟を傷つけるのは悲しい」「どうしたら、弟に当たらずイライラが解消できるかな?」
と伝えましょう。弟はいい子、姉は悪い子という伝え方をすると余計に弟への言動が悪化するため、注意が必要です。
できるだけ関わらないようにサポート
上記の対応をしても、すぐに改善できるとは限りません。この場合、できるだけ二人がぶつからないように親が間に入るようにしましょう。
弟にチックが出ているということは、ストレスを感じているということです。姉が落ち着くまでは物理的な距離を取りつつ、根本的な問題を解決しましょう。
原因がわからなかったり、解決しても治らないなら、小井出博文先生などの公認心理師に相談をし、お子さんの心のケアをしてもらうのもおすすめです。
本日のまとめ
姉が弟に一方的に当たる場合、姉の愛情バロメータを上げつつ、原因を確認して解決することが大切です。
弟だけをかばおうとすると愛情不足になることがあるため、注意しましょう。
根本的な原因を解決し、姉のストレスが改善しても関係が良くならない場合は、一度専門家へ相談するのがおすすめです。
明日ですが、「テストで101点UPした成果報告」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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