思春期の女の子へ、どのように接したらいいかわからないことも多いでしょう。間違った接し方を続けると、「愛情不足」になってしまう可能性もあります。
「愛情不足」が悪化すると、暴言暴力や自傷行為などの別の問題へ発展してしまうこともあり、大変危険です。
そこで今回は、子どもが愛情不足になったときのサインや改善法をお伝えしましょう。お伝えすることを理解しておけば、すぐに対応することができます。
少し子どもへの接し方を意識するだけで、親子の関係は良好になります。子どもの無気力や反抗的な態度もなくなり、子育てのストレスも減るはずです。
そもそも愛情不足って何?
子どもには、親などの養育者(以後、親として記載)の愛情が必要です。まだ一人では、生きていけないからです。
つまり、親の愛情がきちんと届いていると、子どもは安心感や自信を持って生活することができます。
一方、親からの愛情を感じられないと「愛情不足」の状態となります。すると子どもは愛情をもらうために、次のような問題行動をとるのです。
思春期の女の子が出す3つのサイン
思春期の女の子が愛情不足の時に出す、代表的な3つのサインがあります。1つ目は「過度な承認欲求を満たす行為」です。
他人から認めてもらうために、SNSで過度にいいねを貰おうとする、周りからの評価を気にする、目立つ行動をするなどがあります。
2つ目は「情緒不安定になる」です。愛情が不足すると心の器が小さくなるため、感情を自分でコントロールできなくなります。
過度に落ち込んだり、急に喜んだり、イライラしたりと感情の振れ幅が大きくなるでしょう。
3つ目は「異性に依存する」です。過度に積極的な行動をしたり、年上と付き合おうとしたりすることがあります。父親の代わりを求めているサインとも言えるでしょう。
さらに状態が悪化すると「自分は価値のない人間だ」と無気力になったり、「なんでわかってくれないんだ」とイライラが溜まり暴言、暴力、非行につながったりします。
親ができる3つのアプローチ
では、上記のようなサインが出ていたら、どのように対応していけばいいのでしょうか?1つ目は「子ども自身を認める」ことです。
小さな努力を褒めたり、子どもが興味を持っていることを否定したりしないようにしましょう。子どもの承認欲求が満たされ、自信を持つことができます。
2つ目は「親が冷静に対応する」ことです。親が感情的になると、子どもも感情的になってしまいます。親子は、鏡だからです。
子どもが感情的に何か言ってきたときには、すぐに叱るのではなく一旦受け止めましょう。落ち着いた後で「さっきのは良くなかったよね」と伝えることが大切です。
3つ目は「父性を意識して接する」ことです。ダメなことはダメと伝えましょう。父親や親戚の男性との関わりを増やすのも大切です。
本日のまとめ
思春期の女の子が愛情不足になると、過度な承認欲求を満たす行為や情緒不安定、異性への依存といったサインが現れることがあります。
親は子ども自身を認め、冷静に対応し、父性的な接し方も忘れずにすることで改善を図ることができるでしょう。
愛情不足が悪化すると別の問題に発展する可能性が高くなるため、早い段階で対応することが大切です。
明日ですが、「姉弟喧嘩への対応法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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