先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
4月から中2の女子。吹奏楽部で生徒会書記と、充実した毎日を送っている反面、家では口答えばかりです。
スマホを平日は2時間、土日は6時間ほど見ています。私はその時間、勉強しなさいと言いたいのをぐっとこらえています。
130人中10位台で、徐々に順位を落としています。塾に通いたいとは言うものの、まず家で勉強してほしいのですが、高校受験が不安です。
勉強ができないのはわたしと下の子がうるさいからだと言い訳まで…もうどうすればいいかわからず消えたいとさえ思います。
思春期の子どもは、反抗的な態度を取ることがよくあります。口答えばかりされると、親としてもストレスがたまりますよね。
そこで今回は、「親に口答えする子ども3つの心理」をお伝えしましょう。
正しい対応をすることで、親子の関係を悪化させることなく、高校受験に向けた環境を整えることができます。子育ての悩みのほとんどが解消され、楽になるはずです。
子どもが親に口答えする3つの心理
思春期の子どもが口答えをするのには、次の3つの心理的な理由があります。1つ目は「愛情バロメータの低下」です。
子どもは親からの愛情を感じられなくなると、イライラしやすくなります。その結果、親に対して常に反発し、口答えをするようになります。
2つ目は「親の要求に納得できないから」です。親のルールが一方的だと感じると、反発の気持ちが強くなります。
3つ目は「親が子どもの話を聞いていないから」です。子どもは「自分の話を聞いてもらえない」と感じると、親の話も聞かなくなります。
これが結果的に、反抗的な態度や口答えにつながるのです。
相談者さんのケースを分析
今回のケースでは「スマホの時間は平日2時間、土日6時間」とあります。実はこれは、中学2年生としては適正レベルの範囲内でしょう。
さらに部活や生徒会活動をしながら、学年130人中10位台をキープしているのは、他の子と比べてもかなり頑張っている状態です。
そのため、おそらくお子さんは「私はこんなに頑張っているのに、何でお母さんはもっと求めてくるの?」と感じ、反発心を持つようになっているのでしょう。
これが、愛情バロメータの低下と納得できない気持ちにつながり、口答えをしていると考えられます。
子育ての基準を下げよう
では、どうすればいいのか。この場合、子育ての基準を下げることが重要です。こうすることで親の気持ちが楽になり、子どもとの関係も改善されます。
「もっと勉強してほしい」という気持ちを改め、「今のままでもすごい」「元気に生きているだけで十分」と親が本心から思うことができれば、
過度なプレッシャーを子どもに与えることはなくなるでしょう。その結果、子どもも親に対して口答えをする必要がなくなります。
親としても子育てのストレスがなくなり、良好な親子関係を築くことができるはずです。4月から受験生として、いいスタートが切れるでしょう。
本日のまとめ
思春期の子どもが口答えをするのは、「愛情バロメーターの低下」「親の要求に納得できない」「親が子どもの話を聞いていない」という理由があります。
無意識のプレッシャーが子どもの反発を招いている可能性もあるため、子どもが十分に頑張っていることを認め、子育ての基準を下げましょう。
毎日、子どもの良いところを見つけてメモすることで、親子の関係がより良いものになります。その結果、口答えが減っていくはずです。
明日ですが、「超賢い子が育つ家庭3つの秘密」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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