先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
中2になってから不登校気味になりました。道山先生の教えで、愛情バロメータを上げて最初の頃より学校に行くようになりました。
しかし、ゲーム依存がひどくなり、うまくいかないと物にあたり、壁を壊したりソファーをひっくり返したりします。
愛情バロメータは上がったのに、なぜこんなことになったのかわかりません。
子どもの不登校を解決するには、おっしゃるように愛情バロメータを上げるのが効果的です。
それでは、今回のように物に当たってしまう状態は、どのように解決していくのがいいのでしょうか?
ここが理解できていれば、親も子どもと無駄にぶつかることがなくります。子育てのイライラも減っていくでしょう。
考えられる2つの原因
子どもが物に当たる場合、大きく2つの原因が考えられます。1つ目は、愛情バロメータが上がっていないことです。
今回のご相談では、不登校が少し良くなったということでした。ただ、まだ十分に愛情バロメータが上がっていないことが考えられます。
愛情バロメータが上がっているかどうかは、子どもから他愛のない話をしてくるか、親のお願いを聞いてくれるかでチェックできます。
もう1つの原因は、迷傷法を注意していないことです。今回のケースでは、物を壊すことは「人を傷つける」行為に当たるので、注意しないといけません。
※迷傷法:人に迷惑をかけること、人を傷つけること、法律やルールに違反すること。
愛情バロメータを上げる2つの視点
それでは、愛情バロメータを上げるには、どうするのがいいのでしょうか?2つの視点から考えることが重要です。
1つ目の視点は、「子どもが求めていることをする」ことです。子どもが幼いころは、「抱きしめる」といったことがこれに当たります。
ただ、思春期で親から抱きしめて欲しい子は少ないでしょう。つまり、何を求めているかを日々チェックすることが大切です。
2つ目の視点は、「子どもが嫌がることをやめる」ことです。親が一方的に厳しいルールを設定したり、子どもの考えを頭から否定したりするのはやめましょう。
子どもが物を壊す時は?
子どもが物を壊す場合、どのように対処すればいいのでしょうか。まずは、落ち着くのを待ちます。
頭に血が上っている状態で話しても、冷静に聞いてもらえないからです。落ち着いたら、「なぜ物を壊してはいけないか」を伝えます。
そして、イライラした時にどう対処するのかを話し合いましょう。物を壊すのではなく、外を散歩する、深呼吸をするなどです。
この際、「どうしても直らず繰り返すようなら、警察に連絡する」ということも伝えておくと効果的でしょう。
本日のまとめ
子どもが物を壊すような状態を解決するには、まずは原因を確認し、それに合わせて対処していくのが重要です。
愛情バロメータが上がっていないなら上げる。迷傷法を叱っていないなら叱る。そして、イライラした時の対処法を一緒に考えましょう。
明日ですが、「子どもが求める勉強サポートとは?」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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