先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
学校に行かない中1娘。スマホ使用時間を夜9時45分までと決めていたのに、突然短すぎとキレて11時半までにと。
しつこく暴言を吐くので一度許すと、もうその時間じゃないとキレます。学校も行かずスマホは許してという状況、どう思いますか?
家庭にもよりますが、最近では小学生から持っていることも多いスマホは、付き合い方の難しいものです。
大人でさえスマホ依存のような人は多いですから、子どもとなるとさらに依存してしまうことも多いでしょう。
今回の記事では、中学生のスマホ使用についての考え方を紹介します。間違って対応すると状況が悪化するので、注意しましょう。
不登校とスマホは別問題
今回の相談では、娘さんは不登校でスマホ依存のような状態になっているということです。こういった場合に大事なのは、不登校とスマホ依存はわけて考えることです。
不登校の原因は子どもによって違いますが、「愛情バロメータが低い」「学校でトラブルがある」といった場合が多いでしょう。
一方で、スマホ依存になる原因は、「愛情バロメータが低い」「ほかにやることがない」といったものです。
「スマホ依存のせいで学校に行けない」というわけではないので、「学校に行けないならスマホは許可できない」とは考えないようにしましょう。
9時45分は誰が決めたのか?
ご相談の中で「スマホは9時45分までという決まりがあった」とありましたが、この時間がどのように決められたのかも重要です。
親が一方的に決めた時間なら、子どもはもともと納得していませんから、守れないのは当然です。
子どもと話し合って決めた時間の場合でも、状況は日々変わります。最低でも月に1度は、使用時間のルールについて、話し合いをしましょう。
状況が変わるなら、それに合わせてルールも改定していくことが大切です。
関係が悪くなったら守れない
基本的に、子どもが親としたルールを守れるのは、親子関係が良い状態だけです。
ご相談のように、「学校に行けない」「暴言を吐く」「ルールを守らない」という状態は、親子関係が悪い状況です。
こういった状態では、子どもは親の言うことを聞いてくれません。まずは、話を聞いてもらえるよう、関係を改善しましょう。
今の時点では、「あまり遅くなりすぎないようにね」とだけ伝えます。それ以上は言い過ぎず、スマホ以外の部分で愛情バロメータを上げることが重要です。
関係が良くなってきたら、少しずつ学校に行く意欲も出てきます。その時に、生活リズムを整えるために時間を制限するように話し合いましょう。
本日のまとめ
愛情バロメータが低い状態では、子どもは決めたルールを守れません。まずは子どもと良い関係を作りましょう。
その上で、まずは生活リズムを整えるために、スマホのルールについて話し合うといいです。
明日ですが、「子どもが暴言を吐く3つの理由」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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