先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
今はマイナスから愛情バロメーターを上げてる最中です。よく叱ってたので、小さい頃から平気で嘘をつきます。
私は過干渉でした。勉強は?と言い過ぎました。なので今は言わないようにしてるのですが、ゲームをやるなら勉強してからというルールを破られています。
勉強するフリをしてパソコンで動画を見て勉強したと言います。愛情バロメータを上げてる最中はそれでも大丈夫でしょうか?
子どもが嘘をつくことって、珍しくはありません。とはいえ、ルールを破られたり嘘をつかれたりするのは、親としてストレスですよね。
そこで今回は、「嘘つきの子どもを治す方法」をお伝えしましょう。実は子どもは、嘘をつきたくてついているわけではありません。
子どもの心理や嘘をつく理由を理解することで、正しい対応ができるようになります。親子関係も良好になり、少しずつ嘘もなくなっていくはずです。
子どもが嘘をつく理由
相談者さんは「よく叱っていたので、嘘をつく」と言われております。もちろん、その影響も0ではないですが、一番の原因ではありません。
子どもが嘘をつくのは、「過干渉」と「間違った叱り方」です。まず「過干渉」で接すると愛情バロメータが下がり、親子関係が悪化します。
その結果、「嫌いな親には本当のことを話す必要はない」と思い、嘘をつくようになります。
次に「叱り方」です。厳しく叱ることが続くと、子どもは「嘘をつかないと怒られる」と感じるようになります。
叱られることが怖くなり、本当のことを話せなくなるのです。こうした過干渉と叱り方の影響が、子どもが嘘をつく大きな理由といえます。
なぜ決めたルールを守れないのか?
相談者さんのお子さんは、「ゲームをやるなら勉強してから」というルールを守れていません。これは、愛情バロメータがまだ十分ではないからです。
もし親子の信頼関係が高く、子どもが「親の言うことを聞こう」と思える状態であれば、ルールを守ってくれるでしょう。
しかし、まだその段階に達していません。そのため、今は子どもが「勉強をしたフリ」をしてパソコンで動画を見ていたとしても、それを責めるべきではないでしょう。
このとき親がやるべきことは、子どもの正常な要求を受け入れ、愛情バロメータを上げることです。
勉強について直接言わないことはもちろん、「本当は勉強してほしい」という態度や空気感を出さないようにしましょう。
今後、嘘をつかないようにするためには?
今後、子どもが嘘をつかないようにするためには、3つのことを日頃から意識しましょう。
1つ目は「常に愛情バロメータを上げる」ことです。親子関係が良好であれば、子どもは「親が傷つくような嘘はついてはいけない」と考えるようになります。
2つ目は「嘘をついた時に冷静に対応する」ことです。「嘘をつかれるとあなたを助けることができない」「嘘をつかれると悲しいからやめてほしい」
このように冷静に伝えることで、子どもも「良くなかったな」と反省することができるでしょう。
3つ目は「親自身が嘘をつかない」ことです。親自身が嘘をついていては、説得力がなくなります。親も正直でいる姿勢を見せることが大切です。
本日のまとめ
子どもが嘘をつく原因は、「過干渉」と「間違った叱り方」です。親子関係が悪化すると子どもは本当のことを話さなくなってしまうので、注意しましょう。
改善するには、子どもの要求を受け入れ、愛情バロメータを上げることが必要です。
嘘をつかれたときは叱るのではなく、冷静に「なぜよくないのか」「悲しいからやめてほしい」と伝えることも意識しましょう。
明日ですが、「保存版!部活と勉強を両立する方法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
この記事へのコメントはありません。