お父様お母様で、「宿題を早く終わらせなさい」と子どもを叱る方がいると思います。これはおそらく、宿題を早く終わらせないと、テスト勉強ができないからだと思います。
つまり、成績を上げるために、宿題を早く終わらせるという発想です。これ自体は正論です。
早く終わらせないと成績は上がりません。ただ成績以外にも宿題を早く終わらせるメリットがあります。それは・・・
犯罪や麻薬依存率の低下
以前こんな実験が行われました。夏休みの宿題を早めに終わらせる子と、ギリギリにしか終わらせられない子の犯罪や麻薬の依存率の違いに関する調査です。
その結果、夏休みの宿題を早めに終わらせられる子ほど、
- 麻薬の依存率
- ギャンブルの依存率
- 借金をして自己破産する確率
- 犯罪をする確率
自分の欲を抑えられるかどうか
宿題を早く終わらせる子というのは、自分の欲求を我慢できる子です。子どもであれば誰でも、勉強よりも遊びをしたいはずです。
そこで遊びという欲求を我慢して、勉強できるというのは、自分の欲を抑えられる子なのです。麻薬やギャンブルというのは欲です。
やってはダメだとわかっているのに、ついやりたくなる気持ちを抑えられるかどうかで人生が決まります。
小さいころから自分の欲を抑えて早めに宿題を終わらせられる子というのは、麻薬やギャンブルなどの欲にも、打ち勝つことができるわけです。
愛情バロメータが高いからこそ我慢させられる
ではどうしたら欲望を我慢させて、宿題を早く終わらせることができるのでしょうか?答えは「愛情バロメータを上げること」です。
愛情バロメータが低い状態で、「先に宿題を終わらせなさい」と言っても、子どもは反発します。
一方愛情バロメータが高い状態で、「宿題が終わってからゲームをしなさい」と言えば、「もーわかったよ。」と言いながらも、しぶしぶやめられるわけです。
また条件付けの愛である「宿題が終わったら30分ゲームしていいよ」という約束も守ることができます。※愛情バロメータが低い状態でこれをすると子どもはますます親に反抗的になります。
本日のまとめ
宿題を早く終わらせられる子は、自分の欲望を抑える力があります。この力が将来自分を破滅させる可能性を大きく下げてくれます。
そのために私たち大人ができることは、まず愛情バロメータを上げることです。その後、子どもが反発しないレベルで、少しずつ我慢させる経験を積ませることです。
勉強ができなくても生きていけます。薬物依存になったら生きていけません。宿題がもたらすメリットは、意外なところにあるのかもしれませんね。
明日ですが、「朝が苦手な子におすすめの進路」というお話をします。今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
道山ケイ
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