体が動かず学校に行けない場合の改善法

先日こんな相談を頂きました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。

> 不登校から1年が過ぎ、途中転校もして、現在中3男の子の母です。以前もアドバイスを頂きまして誠に有難うございました。

> 現在も学校には、行ったり、席替えして気に入らないとずっと休んだりしている状態です。受験に対して少しづつ考えて勉強する時間は増えました。

> しかし出欠席に対してはなかなか改善されないでいます。志望校ははっきりしてませんが、大学に行きたいと思っています。

> そのためには進学校に合格出来たらとつい思ってしまい、出席が少しでも多くならないかと私の心の中が焦ってしまいます。

> 本人も分かっているけど、体が動かない、学校に行くまでのエネルギーがたまってないと考えて受け入れていくのがいいのでしょうか。

不登校にはいろいろな段階があります。本日は、今回の相談者のように、勉強する時間が増えているのに、学校に行けない時の対処法を紹介します。

段階ごとの対処法を頭に入れておくだけで、今後お子さんが不登校になってもすぐに解決できるようになりますよ。

勉強を始め、将来に希望が出始めているのは良い兆候


今回の相談者の方は、既に1年以上お子さんが不登校になっています。プライバシー保護の関係で、割愛をしたのですが、実際に私のメルマガを読んで、愛情バロメータを上げる努力をされています。

実は、お子さんの状況を見ると、その結果が少しずつ表れ始めています。大学に行きたいと言っているからです。これは「将来に希望を持っている」証拠です。

愛情バロメータが低い子は、自分の将来に希望を持ちません。大学に行きたい、高校に行きたいなんて絶対に言わないのです。そういった言葉が出始め、なおかつ勉強をし始めているので、少しずつ愛情バロメータが上がってきています。

朝体が動かないのは、愛情バロメータが上がりきっていない


ただ、朝体が動かないと書いてあります。こういった症状を見ると、まだ、愛情バロメータが完全には上がりきっていない可能性が高いです。そこで引き続き、愛情バロメータを上げる努力を続けていくことが必要です。

また、愛情バロメータではなく、長い間不登校だったため、外に出るのが怖くなっている可能性もあります。こういった場合は、お父さんお母さんが子どもの趣味に付き合う形で、外に連れ出す機会を作ると良いです。

例えば、甘い飲み物が好きな子なら「一緒にスタバに行かない?」と誘ってみるとか、ゲームが好きな子なら、「久々にゲームセンターでも行かない?」と誘ってみるのです。

こういったきっかけを作ると、普段家にいるだけでは得られない、新しい刺激を与えることができます。この刺激が、学校に行く意欲につながるのです。あと3年生なら、志望校になりそうな学校を見に行くのもおすすめです。

現状を伝えることも大事


刺激を与えるのと同時に、現状を伝えていくことも大事です。というのも、

> 現在も学校には、行ったり、席替えして気に入らないとずっと休んだりしている状態です。

という状況だからです。これは、わがままで「学校に行きたくない」と言っている可能性もあります。そこで、
  • 今のままだと行ける高校が少なくなる。行きたい高校があるならどこかのタイミングで再登校しないといけない
  • 席替えは、学校のルールで行われるものだから、我慢するしかない。ただ、いじめとかにつながるなら、お母さんが先生に話してみる
というようなことを伝えるのです。親にできることとできないこと、このままだとどういった状態になるのかを伝えましょう。

本日のまとめ

人生
不登校を解決するには段階があります。詳しくは、こちらのページにまとめているので一度読んでみてください。

>>不登校についての記事はこちら

まだ愛情バロメータが低いなら、まずは愛情バロメータを上げる。ある程度愛情バロメータが上がってきたら、外に出る刺激を与える。

その後、現状と親ができるサポートとできないサポートを伝える。こうした段階的なサポートを行うことで、解決できます。

相談者の方は、少しずつ五月雨登校ができるようになっています。まもなく解決できると思うので、焦らずお子さんをサポートしてあげてくださいね。

なお、お子さんが不登校で悩んでいる場合、こちらの勉強会に参加されるのがお勧めです。

>>思春期の子育て勉強会応用編の詳細はこちら

私が子どもの性格タイプを意識して子育てアレンジする方法をお伝えし、不登校解決の専門家である小井出博文先生が、不登校などの問題行動の具体的な解決策をお話ししてくれます。

現在、東京会場はキャンセル待ちで、大阪会場のみ参加可能です。大阪会場もまもなく満席となります。今週の日曜日までであれば少しお得に参加可能です。

明日ですが、「保存版!習熟度テストの勉強法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

思春期の子育てアドバイザー道山ケイ

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道山ケイ

 

思春期の子育てアドバイザー。元中学校教師で、親を変えることで子どもの成績を上げるプロとして活躍。年間3000人の親をサポートし、約7割の家庭で親子関係が良好に変化。5教科の合計点が137点UPした子など実績多数。

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