不登校の子の気持ちと正しい接し方

不登校

先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。

2年生の娘です。私がプレッシャーをかけてしまった為一時は鬱状態になり不登校になりましたが、今は別室登校で給食前までに行っています。

仕事を辞め一緒にいる時間も長く、会話やスキンシップもできているのに、自分の気持ちや悩みを話してくれません。

受けられる授業だけでも受けてほしいと伝えていますが、前進する気配がありません。どうしたら本人が前向きになるでしょうか?

お子さんが不登校の場合、少しでも改善したいと思うのが親だと思います。このとき、何をすべきか悩みますよね。

不登校のお子さんがいる場合、どういう状況なのかを理解し、その上で正しい接し方をしていけば解決できます。

お子さんが学校に行けていない場合、参考にしていただければ幸いです。

もともと行けなくなった原因

落ち込む子供

今回の相談者さんは、行けなくなった大きな原因は「プレッシャー」とのことでした。

実はこのように、親の期待に応えられないことが辛く、鬱や引きこもりになってしまう子って少なくありません。

今は別室登校ができるまでに改善していますが、完全に心や身体が復活したわけではないでしょう。

そのため「受けられる授業だけでも受けてほしい」という言葉がプレッシャーになっていることが考えられます。

別室登校できている姿をほめよう

褒める

以前は完全な不登校であったのが、今は別室登校ができるまでに前進しています。そのため「もっと頑張ろうね」ではなく、

「別室登校できるようになってすごいね」「これ以上無理しなくていいよ」という「子どもの心が楽になる言葉」をかけた方がいいでしょう。

こういった言葉をかけることで親子関係は良くなり、愛情バロメータが上がります。その結果、子どもの気持ちが前向きになるからです。

すると「そろそろ教室戻ろうかな」「別室登校をしながら勉強頑張ろうかな」と、他のことにエネルギーを使えるようになります。

自分の気持ちを話してくれない理由

ハンバーグ

愛情バロメータが上がってくると、子どもは悩みがあると親に話してくれるようになります。

しかしそうでない場合は、まだそこまでの段階に達していないということです。この状態では、完全に不登校を解決するのは難しいでしょう。

そこで日ごろから、子どもの好きな料理を作る、子どもの話を否定せずに聞く、子どもの趣味を勉強するなどして、愛情バロメータを上げることが大切です。

子どもに無条件の愛情で向き合うことで、自分の気持ちも話してくれるようになります。

本日のまとめ

愛情

不登校が徐々に改善してくると「受けられる授業だけでも受けてほしい」と親としては思ってしまいます。

しかしこういった言葉は、子どものプレッシャーになります。今できていることを認めて、ほめてあげることが大切です。

子どもの気持ちを理解した接し方をすることで愛情バロメータが上がり、自然と学校を前向きに考えることができるようになるでしょう。

明日ですが、「友達のいない中学生への親の対応法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

思春期の子育てアドバイザー道山ケイ

動画で解説!不登校の子の気持ちと正しい接し方

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道山ケイ

 

思春期の子育てアドバイザー。元中学校教師で、親を変えることで子どもの成績を上げるプロとして活躍。年間3000人の親をサポートし、約7割の家庭で親子関係が良好に変化。5教科の合計点が137点UPした子など実績多数。

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