先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
> 最近、娘が友人からハブられました。学年でも1番の派手グループの方へ入ったようです。
> 学年全体の先生もそのグループには気を使ってるような子たちなので、娘が何か行動を起こしたり、保護者が何か言ったところで娘の居場所が狭くなる感じなんで、家で愚痴をひたすら聞いてあげています。
> 2週間後に期末テストもあり、色々心配でたまりません。勉強の事を考えてしまう私も反省しかないです。
> 娘は、学校に行きたくない!と言いながらも毎朝登校します。あまり嫌なら、休んでもいいし、早退してもいい!と言ってあげた方がいいのでしょうか。
子どもが「学校に行きたくない」ということはありますよね?その時、どういった対応をするか迷うと思います。
もちろん状況によっては「頑張りなさい」と言わないといけないこともあります。しかし、多くの場合、無理に行かせない方が良いです。
そこで本日は、子どもが友達からハブられた(仲間外れにされた)時、親としてどうサポートするか解説します。この思考を理解しておけば、今後間違った対応をして、子どもを苦しめてしまうことが無くなりますよ!
子どもにとって、友達は優先順位第一位
小学生、中学生の子にとって、最も大事なものは「友達」です。なぜ、友達が大事なのかというと、小学校と中学校は義務教育だからです。
義務教育である以上、よほどの理由がない限り学校に行かないといけません。仕事のように、「職場が合わなければ転職する」というようなことはできません。
多少嫌なことがあっても、頑張っていかないといけないのです。するとどうしても「友達関係」を第一にせざるを得ません。
喧嘩でもしたら、毎日が地獄になるからです。大人からすると「気を遣う子と付き合わなくていいのに」と思うかもしれませんが、義務教育である以上付き合わざるを得ないのです。
友達からハブられた学校=地獄
今回の相談者の子どもは、友達からハブられています。ハブられるとは、仲間外れにされるという意味です。どこまでやられているか書いていないのですが、おそらく悪口を言われたり、無視されたりしている状態だと思います。
この状態って、冷静に考えると地獄ですよね?毎日絶対に行かないといけない場所に行くと、そこにいる人たちから無視されたり悪口を言われ続けるわけです。
私だったら、死にたくなると思います。どれだけ悪口を言われるかにもよりますが、友達関係が崩れている状態の学校ほど、行きたくない場所はないのです。
毎日悪口を言われる地獄に子どもを行かせてはダメ
では、親として友達関係が崩れている子どもに対して、どういった声をかけてあげればよいのでしょうか?「我慢して行きなさい」とは、絶対に言ってはいけません。
なぜなら、子どもが助けを求められるのは「親」だけだからです。もし親が上記のような声をかけてしまったら、子どもはだれにも助けを求められなくなります。
その結果、部屋に引きこもったり、家を飛び出したり、酷い場合は自ら命を絶つしかなくなるのです。
もしお子さんが、友達からハブられていて、「学校に行きたくない」と言っているなら、「無理していかなくていいよ」と伝えてあげてください。それが、最初にかけてあげる言葉になります。
本日のまとめ
思春期の子どもにとって、友達は生きがいです。友達からハブられる(仲間外れにされる)というのは、生きがいをなくす状態と同じです。
そういった辛い状態の時は、とにかく親が寄り添ってあげてください。必要であれば、先生とやり取りをして、関係が回復するようにサポートしてあげてください。
無理に行かせようとするのは絶対にダメです。長期的な引きこもりや、家庭内暴力になるくらいなら「行きたくない学校なんて行ったらダメ」という気持ちでサポートした方が良いです。
子どもが辛い状態になった時、寄り添ってあげられるのは親だけです。
明日ですが、「社会の時事問題で高得点を取る方法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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