先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
元々体力が無く運動が嫌いな上、1年間不登校だったせいか、頑張って登校しても2,3時間過ごすとしんどくなるようです。
精神的なものかもしれませんが、どのように体力をつければよいでしょうか?運動嫌いなので家でも入院患者のように布団にくるまってじっとしています。
最近かなり増えているのが不登校についての悩みです。特に不登校が治りかけの時期は、なかなか体力が戻っていないので、頑張って学校に行こうと思っても続かないことがあります。
木曜までは行けても金曜日休んでしまったり、午前中は行けるけど午後には疲れて帰ってきてしまう、といった相談もたくさんきます。
今回はそういった悩みに対して、どう対応していくのか解説します。お子さんが不登校で、全ての時間登校できていないのであれば、今回の内容を参考にしてみてください。
子どもがきちんと体力をつけていくための方法がわかると思うので、少しずつ通えるようになると思いますよ。
最初から1日頑張れる子はいない
最初に大事なことをお伝えします。1年間のブランクがあって、学校に復帰するというのは、親の想像をはるかに超える大変なことだということです。
つまり、今回の相談者のお子さんは、現在「死に物狂いで頑張っている状態」だということです。この状態からいきなり1日フルで頑張れる子はいません。
もしそういった子がいたとしたら、必ずどこかで倒れます。そうなっている方が危険だと思ってください。
1週間のうち数日休んでいる状態や、2~3時間頑張れるけど早退してしまう状態の方が普通だと思ってください。
また、今はお子さんがすごく頑張っている状態だということを認めて、褒めてあげることも大事です。
今の状態でもきついのであれば、すぐに保健室に行って休んだり、お父様お母様が迎えに行って早退させるなど、無理させないことも大事です。
体力を回復させることに意識を向ける
次に、体力の回復をさせるために愛情バロメーターを上げていきましょう。過干渉をやめ、できる限り要求を聞き、子どもが安心した気持ちで生活できるように心がけましょう。
子どもの話を聞いてあげたり、疲れたらマッサージをしてあげるなども大切です。そして、子どもの好きな料理を作ってあげてください。
子どもは、手料理に愛を感じます。たくさんの栄養が入っている食事をとれば、体力アップにも繋がります。
また、たっぷりの睡眠をとることも大事です。人間は寝ている間に体力を回復するからです。
学校に通っていると、つい勉強に意識がいってしまいます。すると、不登校が治りかけの時期にも関わらず、頑張っていい点数をとらせようと、睡眠時間を削ってまで勉強させる方がいます。
これは絶対にいけません。今の段階では、勉強よりも睡眠時間を確保し、体力を回復させることに意識を向けてください。
1日行けるようになったら、散歩をしよう
最後は、基礎体力作りです。基礎体力が増えないと、毎日登校できるようにはなりません。基礎体力が付けば、1日学校に行けるようになります。
基礎体力を作るとき、最も簡単で継続しやすいのが散歩です。1日10分でも15分でも散歩するようにしましょう。
できればお父様お母様が一緒に、その日の出来事を話しながら散歩をすると、愛情バロメーターUPにもなるので効果的です。
※お父様お母様にとっても、健康の維持につながります。
本日のまとめ
長期的な不登校から復帰するのは、親が考える以上に大変なことです。絶対に無理をさせないようにしましょう。
「勉強させないと…」と思うかもしれませんが、まずは体力を回復させることが大事です。
体力が回復すれば、勉強はいつでもできます。愛情バロメーターをUPさせながら、子どもが安心できる環境を作ってあげましょう。
※愛情バロメータを上げる方法は、こちらの講座で詳しく解説しています。
>>思春期の子育てメール講座
少し元気になってきたら、外を散歩して基礎体力をつけていきましょう。
明日ですが、「元教師が暴露!学校の授業の役割」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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