私のところに最も来る相談。それは「スマホ依存」や「ゲーム依存」「買い物依存」など、「依存」についての悩みです。
ではこの原因は何でしょうか?実は、ある心理学者がねずみを使って実験を行ったところ、スマホ依存の2つの原因が明らかになりました。
そこで本日は「ねずみの実験からわかるスマホ依存2つの原因」というお話をします。
この記事を読んでいただければ、お子さんがなぜスマホ依存になっているのか、その原因や対応の方法がわかると思います。
その結果、早ければ1ヶ月以内、遅くとも1年以内にはお子さんのスマホ依存が改善されるはずです。
目次
ブルースアレキサンダー教授の実験
心理学者のブルースアレキサンダー教授がこんな実験を行いました。ねずみが入った檻に2つの水を用意します。
一つはただの水、もう一つはヘロイン(覚せい剤や大麻など)という依存性がある薬物が入った水です。
ねずみは、最初は試しがてら両方の水を飲みます。ただ、ヘロインは依存性があるので、少しずつねずみは、ヘロイン入りの水ばかり飲むようになります。
そして、ねずみは薬物依存になってしまいました。最終的にねずみは、薬物依存で死んでしまいました。
豊富なエサ、遊び道具、仲間を入れねずみの楽園を作った
次に教授は、ねずみの楽園を作りました。ねずみが入った檻の中に、豊富なエサ、遊び道具、仲間のねずみを入れたのです。
そして、そこには同じようにただの水とヘロイン入りの水の両方を与えました。その結果、ある変化が起こりました。
ねずみはヘロイン入りの水を全く飲まなくなったのです。実はここにスマホ依存や薬物依存の原因が隠されているのです。
人の依存を解決する2つの方法
この実験により、人の依存を解決する2つの方法が明らかになりました。一つは「依存物以上の楽しみを与えること」です。
檻の中を楽園にする前のねずみは、ヘロインしか楽しさがなかったので、ヘロインに依存をしてしまいました。
しかし、檻の中におもちゃや食べ物などの楽しみを入れたところ、そっちの方が楽しくなり、ヘロイン入りの水を飲まなくなったのです。
もう一つは「他者とのつながりを作ること」です。最初はねずみ1匹だったのに対し、新しい実験では複数のねずみを入れました。
結果的にねずみ同士のつながりが生まれ、ヘロインに依存することがなくなったのです。
この実験をスマホに置き換えると、スマホ以上の楽しみ、例えば家族そろってご飯を食べる、テレビを見ながらみんなでお菓子を食べる、ボードゲームをする、部活をするなどの楽しみがあると、子どもはスマホに依存しなくなります。
また、親との良好な関係を作ることもスマホ依存を解決する上で非常に大事だということがわかります。
本日のまとめ
ブルースアレキサンダー教授の実験により、「依存物以上の楽しみ」「他者とのつながり」の2つが、薬物依存を解決する上で効果的だということがわかりました。
スマホ依存も同じで、「スマホ以上に楽しいことを作る」「親との関係を良好にする」の2つが解決する上で大切だということです。
子どもがスマホ依存以上に楽しめることを見つけること、そして子どもとの会話を増やし、今よりさらに良好な親子関係を作ること、この2つを意識するところから始めてみましょう。
明日ですが、「高校の勉強についていけない悩みの解決法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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