「読書感想文の書き方がわからない」
「どういう本を読めばよいかわからない」
と悩んでいませんか?安心してください。読書感想文というのは、あるポイントを押さえるだけで、誰でも短時間で終わらせることができます。
そこで、元中学校教師で、現在年間3000組の子どもの勉強をサポートしている道山ケイが、短期間で完成する読書感想文の書き方をまとめました。
この方法で進めていけば、誰でも2時間で終わらせることができると思います!それだけではなく、読書感想文で高得点を取ることもできるはずです!
目次
なぜ、小中学生は読書感想文が書けないのか?
私自身も、中学生の時は読書感想文を書くのが得意ではありませんでした。当時はなぜ自分が書けないのかよくわかっていませんでした。
読書感想文で毎回優秀賞を取っている人は、才能がある人だと思っていました。
しかし、自分が教師や教える立場になってみると、読書感想文を書ける子と書けない子の違いというのは、才能があるかどうかではなく、正しい書き方を知っているかどうかだという事がわかったのです。
あなたも正しい手順で書いていけば、確実に読書感想文が得意になると思います。さらに、しっかり作りこんでいけば、入賞することも可能です。まずは、この記事にまとめた流れで、読書感想文を書いてみましょう。
今まで書けなかったのは、あなたの能力が無いというわけではないので、大丈夫です。
自分の体験談がいれやすい本を選ぼう
読書感想文は2つのパターンがあります。与えられている本を読んで書く「課題図書」と、自分で好きな本を選んで書く「自由図書」の2つです。
課題図書の場合は、5から30冊ほど、先生から本のリストが配られます。それを元に、本を選んで書いていく流れになります。
自由図書の場合は、自分の好きな本を選んで書いていく流れになります。どちらのパターンでも同じなのですが、読書感想文では、「自分の体験談を入れやすい本を選ぶこと」がポイントです。
なぜなら、自分の体験談を入れることができないと、完成させるのに非常に時間がかかるからです。
例えば、あなた自身がバスケットボールをしているとしたら、バスケに関する本を選べば自分の体験談を入れることができますよね。
このように、自分の生活と関連がある内容が含まれている本や、自分の興味がある内容が含まれている本を選ぶと、スムーズに書いていくことができます。
印象に残った一言と心に残った場面を見つけよう
読書感想文をスムーズに書くコツは、「体験談を入れること」です。しかし、あくまでも読書感想文は、その本を読んで感想をまとめるものです。
全て自分の体験談でまとめてしまうと、ただの作文になってしまいます。
そこで、読書感想文では、本の内容や本の中に書いてあったフレーズなどを入れるようにしましょう。
これが、読書感想文で高得点を取るコツです。では、どんな内容やフレーズを入れればよいのか?おすすめは、次の2つです。
ポイント1 印象に残った一言
あるフレーズが心に刺さったら、その部分に線を引いたり、付箋を貼ったり、ノートにメモを取ったりしておきましょう。
そして、読書感想文の書いていくときに、そのフレーズを入れるようにしましょう。
ポイント2 心に残った場面
「このページから、このページまでが印象に残った」という場面があれば、メモを取っておきましょう。
後で読書感想文を書くときに、その場面を要約して文章に入れる形になるからです。
メモを取っていない状態で、思い出しながら場面を書いてくのは大変です。
あらかじめメモを取っておいて、作文を書く前に見直しながら、書いていくと楽にまとめられます。
「印象に残った一言」「心に残った場面」の2つをメモしておくだけで、高得点が取れる読書感想文をスムーズに書くことができます。
最初に、印象に残った一言を書いてから書き出すがコツ
読書感想文を書くための準備ができたら、いよいよ執筆作業に入ります。では、どのように書いていくと、スムーズに進めることができるのでしょうか?
実は、読書感想文の書き方と言っても、いろいろな流れがあります。
例えば、3部構成で書いていく方法、起承転結の4幕構成で書く方法などが有名です。ただ今回は、一番簡単に書けて、なおかつ高得点が狙いやすい読書感想文の書き方について解説します。
最初に、印象に残った一言を書きます。(これがポイントです)
例えば、世界中で大人気の小説「アルケミスト」を例に、説明します。アルケミストの中に、
夢の実現を不可能にする物が、たった1つだけある。それは失敗するのではないかという恐れだ。
という有名なフレーズがあります。もしあなたがアルケミストを読んで、このフレーズが心に残ったとしたら、読書感想文の最初にこのフレーズを入れます。そして
この一言は、私がアルケミストを読んで最も心に残ったフレーズです。
という感じで、文章を始めていきましょう。最初にフレーズをいれて文章を書き始める子は少ないので、「おっ、この子ちょっと違う書き方をしているな」と感じます。
そして、そのままグイグイ引き込まれていくという流れになります。色んなパターンがありますが、最初に印象に残ったフレーズを書いてから進めていくという方法は、オススメです。
次に物語の概要や自分の体験談を書く
次に概要や体験談を書きましょう。ここでもアルケミストを例に説明します。アルケミストなら、
今回、私が読んだアルケミストという小説は、羊飼いの少年サンチャゴが夢を追いかけて旅に出て、さまざまな出会いの中で人生の知恵を学んでいくという物語です。
という感じで概要を書いていきます。概要を少し書いた後に、
私も今、サンチャゴと同じような状況にいます。
と、自分の今の状況を書いたり、
私も過去に、サンチャゴと同じような経験をしました。
というように、過去の体験談を入れていきます。すると、読んだ本の内容と自分の体験談の2つを書くことができます。
「この物語を読んで楽しかった」だけだと、薄い感想文になってしまいますが、自分の体験談を入れることで、「こういったことがあって、こういう風に感じたんだ」と深い感想を書くことができます。
概要と体験談を混ぜて書いていく。これが、読書感想文で高得点を取るポイントです。
おすすめの終わり方は「この本から学んだこと」
最初は、印象に残ったフレーズを入れる。次に概要や体験談を書く。ここまで来たら、最後は仕上げです。
最後は、「この本から学んだこと」を書きましょう。再び、アルケミストを例に説明します。
アルケミストには「心の声に従う事が大事」という事がたくさん書かれています。もしあなたが、「心の声に従うことが大事」というフレーズから、何かを学んだのであれば、以下のような形で締めくくります。
この本を読んで私が一番勉強になったのは、心の声に従う事が大事だということです。
私は現在、夢を追いかけようか、現実的な進路に進もうか、迷っていました。そこでこの本を読んだ後、自分の声に耳を傾けてみました。すると、「夢を追いかけたい」という気持ちが強いことがわかりました。
お父さんやお母さんからは反対されるかもしれませんが、自分の夢を追い求める道に進めるよう、進路を決めていこうと思います。
という感じです。最後はこの本全体から学んだことでまとめると、読書感想文を通してどのように成長したかわかります。
なかなか、読書感想文を読んで成長できる子は少ないので、こういった書き方をすることで高得点を取ることができます。
なお、アルケミストは中学生におすすめの本なので、読書感想文で何を読もうか悩んでいたら、アルケミストも候補の一つに入れてみると良いかと思います。
>>アルケミストはこちら
夏休みの宿題を最速で終わらせる方法
ここまでに、読書感想文の書き方をまとめました。いかがだったでしょうか。もし書き方がわからず悩んでいたら、一度この流れで書いてみてください。
何も考えずに書く時と比べて、3倍以上は早く書けると思います。最後に一つ、あなたに聞きたいことがあります。
夏休みの宿題って順調に進んでいますか?
もし進んでいないとしても大丈夫です。実はこちらも、最速で終わらせる方法があります。以下のページにやり方をまとめたので、参考にしていただければ幸いです。
>>夏休みの宿題を最速で終わらせる方法解説ページ
また、夏休みは勉強を頑張りたい!というあなたは、以下のページを参考にしてみてください。夏休みで一気に他の子と差をつけることができる勉強法をまとめています。
>>夏休みの勉強法解説ページ
夏休み明けのテストで高得点を取る方法
最後に1つ、もしあなたが夏休み明けのテストで高得点を取りたい!と思っているなら、おすすめの講座があります。現在私が無料で配信している7日間で成績UP無料講座です。この講座では、
- オール5を取る子が行っている時短勉強法
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この講座でお伝えしている内容をしっかり実践していただければ、夏休み明けの実力テストで確実に高得点を取ることができます。
よかったら、こちらの参考にしていただければ幸いです。
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本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー
道山ケイ
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