最近のニュースを見ていると「日本はどうしちゃったの?」と思うことがたくさんあります。たとえば、先日の台風15号で停電の被害があった千葉県での出来事です。
停電で信号機が使えないので、そのために設置された発電機が盗まれるという事件が起きました。普通に考えたら、ありえないことです。
さらに、中学受験を控えているのに勉強しないからといって、親が子どもに刃物を向けるという事件もありました。
児童虐待は、平成2年では1000件しか報告されていなかったのが、平成30年では16万件に激増しています。30年間で160倍です。
>>児童相談所における児童虐待相談対応件数
私は思春期の子育てアドバイザーとして、日本がおかしくなっている原因は、子育て環境の悪化にあると考えています。
そこで本日は、こういった問題の改善策を私なりにまとめたいと思います。よかったらYouTubeのコメント欄から、あなたの意見も聞かせてください。
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目次
すべて「自律性」の欠如が原因
前述した台風の例。発電機を盗んで売ればお金になることはだれでもわかっています。ただ、そんなことをしてはいけないとわかっているからこそ、多くの方はやりません。
また、子どもが言うことを聞かずにイライラするのはよくあることです。ただ、衝動的に刃物を向けたり暴力を振るうのはダメなことだとわかっているからこそ、やりません。
冷静に考えれば、ダメだとわかっていることを、なぜやってしまうのでしょうか。これは、自律性の欠如が原因です。自分を律する力があれば、ダメなことを制限できます。
しかし、この力が欠如すると、一時的な衝動に負けてしまうのです。最近の日本がおかしくなっている原因は、自律性が欠如している人が増えていることだと思います。
自律性を養うには無条件の愛情
では、なぜ自律性が欠如している人が増えてしまったのでしょうか。これは、子育てのメカニズムを理解するとわかります。
エリクソンの発達課題によると、人間が心を養っていく最初の段階は「基本的信頼感」を得ることです。これは、親からの無条件の愛情が重要になります。
子どもの甘えに対して、親が無条件の愛情で接すると、基本的な信頼感が養われるのです。
基本的信頼感の後、次に養うのが「自律性」です。つまり、ダメなことはダメだと教えることです。基本的信頼を確立してから自律性を養う、この順番が重要になります。
基本的信頼感が養われていない(親が子どもを信じていない)状態で自律性を養おうとしても、子どもは親の言うことを聞かないからです。
日本には、この手順を学べる環境がない
ここまで解説した内容は、教育を仕事にしている方であれば、ほとんど知っていることです。しかし、これを知らないお父様お母様はたくさんいます。
なぜなら、日本には子育てを学べる環境がないからです。その結果、基本的信頼感が養われていない状態で子どもを叱っている方が多いのです。
一昔前の日本は、親子が一緒に住んでいたり、近所付き合いが今より活発でした。そのため、こういった子育ての順序を、親から子へ伝えたり、近所のママ友から教わることができました。
また、親が忙しい時は、自分の親(子どもからすると祖父母)に手伝ってもらうことができました。
だから、今よりもスムーズに基本的信頼感を養うことができたため、結果として自律心も養うことができていました。
しかし、今の日本は、核家族化や近所付き合いの減少により、書籍やネットからしか子育ての順序を学ぶことができなくなりました。
そのため、こうして私のメルマガやYouTubeなどで学ぶことができる方以外、手探りで子育てをしている状態なのです。
日本を変えるには、子育てを変えるしかない
今の日本の状況を考えると、自律性が養われていない子どもに育ってしまったとしても、それはお父様お母様だけが悪いとは言えません。
子育ての手順を伝えられていない社会やわれわれ教育者にも、責任があると思います。
そこで、これからの日本を救うには、日本中に「子どもが喜ぶ子育て法」を広める以外、方法はないのではないかと思っています。
これが、現在日本がおかしくなっている原因と、私が思いつく解決策になります。
もし、「もっとこういう方法もありますよ」とか「この部分は、少し違うのではないでしょうか」などのご意見がありましたら、聞かせていただけると嬉しく思います。
最近はYouTubeのコメント欄が非常に便利なので、こちらに回答いただけると嬉しく思います(動画を下にスクロールしていくと、コメント欄があります)
>>YouTube
匿名でコメントできますし、他の方の意見もみんなで読めます。もちろん、私も一つ一つ読んで、回答していきたいと思います。
本日のまとめ
昔に比べて日本がどんどんおかしくなっているのは、自律性の欠如によるところが大きいです。
この原因は、子どもが喜ぶ子育て法を伝えられていない社会や、われわれ教育者にあると思います。つまり、親だけが悪いわけではないと私は思います。
私は現在、毎日メルマガやYouTubeで「思春期の子育て理論」を発信したり、無償で全国の小中学校に「思春期の子育て小冊子」を配る活動をしています。
>>思春期の子育て小冊子電子版をプレゼント
この活動が、これからの日本をよくすることにつながると信じているからです。
いずれは私一人だけではなく、日々メルマガやYouTubeで勉強してくださっているあなたとも一緒に、日本の教育環境をよくする活動ができると嬉しく思います。
明日ですが、「学年1位の成績を取る方法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
動画で解説!最近の日本、どうしちゃったの?
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