先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
高校1年の子どもが学校に行きたがらず、スマホゲームばかりしています。
遅れても学校には行ってたのですが、テスト期間にもかかわらず、学校に行きませんでした。
朝に「公立高校に行きたいって言ったのに、お前が私学のこんな学校に入れやがって。」「お前もじじい(主人)も同じや。思い通りにならんかったらキレて。」
どうしたいのか聞いてもうるさい、うざいと言うだけです。どうしたらいいのかわからないんです。
子どもが学校に行きたがらないというのは、親として心配になると思います。そこで本日は、こういったとき、どのようなサポートをすれば良いのかお伝えします。
どういったステップを踏めば、つまらない学校生活を改善できるか解説するので、きちんと実践していただければ、お子さんが学校へ行けるようになると思います。
また、親子の関係も今よりさらに良好になると思うので、参考にしていただければ幸いです。
過去の過ちを謝ろう
今回の相談者のお子さんの言葉を読んでいると、おそらく今通っている私学の高校は親が進学を勧めたのではないかなと思います。
親が誘導する形で進路を決めさせてしまうと、高校が合わなかったとき、子どもは必ず親のせいにします。そのため、進路は子どもに決めさせることが重要です。
今回の相談者さんのように、すでに進学してしまって、このような形で責められたら「あのときは本当に申し訳なかった」と涙を流して謝るようにしましょう。
もちろん、無理な要求を飲む必要はありません。そういった要求には、毅然とした態度で対応すれば大丈夫です。ただ、まずは過去の過ちを謝るというのが、解決への最初のステップです。
現状と今できるサポート法を伝えよう
次のステップは、現状と今できるサポート法を子どもに伝えることです。まず、今の状態が続けば退学になることを、子どもに伝えます。
次に、転校、就職など、次の選択肢にどのようなものがあるかも子どもに伝えます。そのうえで、
「転校するなら、どんな学校があるか一緒に調べるよ」「就職するなら、一緒にハローワークに行こう」「通信制の高校に変わるなら学費出すよ」という感じで、親ができるサポートを伝えます。
今後の選択肢と、親ができるサポートを提示して、どうするかを子どもに決めさせましょう。
それでも変わらない時は?
この流れで進めていけば、子どもの気持ちも前向きに変わっていくと思います。しかし、親への恨みが根深い場合は、これだけでは解決しないこともあります。
たとえば、親の話を聞かないような場合です。こういったときは、間に第三者を挟むのが良いです。たとえば、学校や塾の先生などです。
そういった先生たちとの関係も悪い場合は、新たに全寮制のフリースクールの先生などに話をしてもらうようにお願いしましょう。
全寮制フリースクールの先生は、子どもの問題行動のスペシャリストだからです。
ただ、全寮制フリースクールはお金もかかるので、金銭的に余裕がない場合は、市町村の子育て支援センターに相談してみるのも良いでしょう。
すべて親だけで解決しようとせず、無理な時は第三者の力を借りることが大事です。
本日のまとめ
親が誘導する形で進学先を決めるのは、危険です。子ども本人に決めさせないと、学校が合わなかったとき親のせいにするからです。
もしそうなってしまったら、「あのときは本当に申し訳なかった」と謝ることが大事です。その上で、現状と今できるサポート法を伝えましょう。
このままの状態が続けばいずれ退学になること、さらに今後の選択肢として転校や就職などがあることを、子どもに伝えるのです。
そして、どの道を選ぶかは、子どもに決めさせます。通常これで解決できますが、もし子どもの気持ちが前向きにならないときは、第三者に間に入ってもらいましょう。
明日ですが、「保存版!予習と復習の仕方」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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