先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
最近、思春期の子の自殺、いじめなどがニュースで報道されています。
率直な感想としては親に相談できなかったのかな、相談してもだめだと思ったのかな、寂しいな、です。
「学校にいきたくない」「実はいじめられている」と親に相談できるような親子関係は、どのようにして作っていけばいいのでしょうか。
何かあったときに、言ってもらえる親でいるためにはどのようなことに気を付ければいいのでしょうか。
今回の相談者さんが言うように、気軽に相談できる親子関係があれば、いじめによる不登校や引きこもり、自殺などの多くは防ぐことができます。
そんな理想的な親子関係は、どのようにつくっていけば良いのでしょうか。今回は、この内容を詳しくお伝えします。
お伝えする内容をしっかり理解していただければ、なんでも相談してもらえる親子関係ができるので、お子さんが何かのトラブルに巻き込まれることをかなり減らせます。
その結果、子どもの未来をかなり明るくすることができるので、参考にしていただければ幸いです。
相談したいと思う人間の3つの条件
親子関係に限らず、あなたが悩みを相談したいと思う人ってどんな人でしょうか?おそらく、次の3つにあてはまる人だと思います。
1つ目は、否定しない人です。相談したときに「あなたが悪いんでしょ」と自分を否定するような人には、相談したいと思わないでしょう。
2つ目は、誰にも言わない人です。相談した内容を、勝手に誰かに話してしまう人には、二度と相談しないでしょう。
3つ目は、助けてくれる人です。相談したときに「そんなの自分で解決して」と突っぱねる人には、誰も相談したいと思いません。
以上の3つを意識すれば、相談してもらえる人間になることができます。では、どうしたらこの3つの条件を満たす人間になれるのでしょうか?
まずは、否定と助言をやめるところから始めるのがおすすめです。
まずは、否定と助言をせずに話を聞こう
子どもの話を聞くときに、否定や助言をせずにひたすら話を聞くことを心がけましょう。
否定をしないことは、意識さえすればできる方が多いと思います。しかし、意外と難しいのが助言をしないことです。
実は、頼まれてもいないのに助言をするというのは、否定と同じくらい相手に嫌な気持ちを与えます。
もし助言をするなら、子どもから頼まれてからにしましょう。また、頼まれてもいないのに助言をしても、子どもは言うことを聞きません。
子どもがすっきりするまで、話を聞いてから助言をしたほうが、子どもに伝わりやすくなります。
この順番を守っていただくだけで、子どもは親に話を聞いてもらいたいと思うでしょう。
愛情バロメータを上げよう
ここまでお伝えしたように「否定しない」「助言しない」「勝手に他人に話さない」「無条件で子どもを助ける」ことができれば、子どもが困ったときに相談してもらえる関係を作ることができます。
実はこれらの方法というのは、私が日ごろお伝えしている「愛情バロメータを上げる方法」そのものです。つまり、今回の相談に対する回答は、「愛情バロメータを上げること」になります。
※愛情バロメータの上げ方や詳しい解説は、私が無料で配信中の「思春期の子育て講座」を参考にしていただければ幸いです。
>>思春期の子育て講座
日頃から愛情バロメータを上げつつ、今回お伝えした会話のポイントを押さえていただけると、いつでも相談してもらえる親子関係がつくれると思います。
いつでも悩みを相談してもらえる関係になれれば、お子さんのことを深く理解できます。その結果、お父様お母様も安心して日々過ごせるでしょう。
本日のまとめ
なんでも相談してもらえる親子関係があれば、いじめによる不登校や引きこもり、自殺などの問題は防ぐことができます。
相談したいと思ってもらうには、「否定しない」「誰にも言わない」「助けてくれる」の3つの条件を満たしていることが肝心です。
また、子どもの話を聞くときは、否定も助言もしないことを意識しましょう。助言は、子どもがすっきりするまで話を聞いてからにします。
これらのポイントを、愛情バロメータを上げることと並行して実践していただくことで、相談しやすい親子関係をつくっていくことができるでしょう。
明日ですが、「8科目で206点上がった成果報告」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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