先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
子供は、絵を描くことが大好きで、絵ばかり描いています。夜更かしをして朝起きれず、遅刻が多く言い訳ばかり。
成績は5教科で、100点も取れません。本人も、勉強はできるようになりたいけれど、点数で判断されることが嫌なようで勉強に身がはいりません。
通知表もほぼオール2。一緒にやろうと言ってもヤダと一点張り、たまにやっても少しやったら絵を描くの繰り返し。
来年は中3ですが、公立は厳しいと塾から釘をさされました。
お子さんがずっと絵をばかり描いていると、親として成績や進路が心配になりますよね。
ただ、ここで間違った対応をしてしまうと、子どもの才能をつぶしてしまうかもしれません。
そこで今回は、こういった勉強とは関係のないことばかり頑張る子のサポート法を紹介しましょう。
正しくサポートすることで、将来の選択肢を狭めることなく、社会に出てから活躍できる子どもになるはずです。
結論:絵の才能をとことん伸ばそう!
今回の相談者さんのお子さんの場合、絵の才能をどんどん伸ばすのがおすすめです。さかなクンを例に挙げましょう。
さかなクンも、小さい頃は魚の絵ばかり描いていたそうです。お母さんはそれを止めずに応援した結果、今は日本の魚類学者として第一線で活躍されています。
つまり、嫌いな5教科の勉強を無理にさせるよりも、大好きな絵の力を伸ばしたほうが、将来社会で活躍できる確率が上がるのです。
また、今は時代が変化しています。多くの仕事は、ロボットがやってくれるようになるでしょう。
そこまで考えると、苦手を克服してオール3にするより、オール2+1つのが才能がずば抜けている子のほうが、社会で活躍できる可能性が高いです。
最低限守らせるべき2つのポイント
ただし、絵しか描かない生活をするのも、リスクが高いでしょう。そこで、最低限守らせるべきポイントが2つあります。
1つ目は、最低でもオール2は維持させることです。この成績を下回ると、行ける高校が極端に減ってしまうからです。ここは死守できるよう、サポートしましょう。
2つ目は、規則正しい生活をさせることです。絵を夜中まで描いていて学校に遅刻するのは、ゲームしすぎて遅刻するのと同じ状態です。
高校に行っても続かなくなってしまうため、きちんと学校には行くようにサポートしましょう。
将来、絵の道に進めなかったら?
もちろん、絵の道に進むのは楽なことではありません。将来、その道で活躍できない可能性もあるでしょう。
しかし、今からそんなことを気にしても始まりません。一つのことを極めていれば、将来別の道に進んだとしても必ず役立つ時が来ると考えてサポートすることが大切です。
最低限の保険(オール2、規則正しい生活)はかけつつ、やりたいことをトコトンやらせるのが、いいバランスだと私は思います。
本日のまとめ
今回の相談者さんの場合、今は、お子さんの絵の才能をとことん伸ばすことが大切です。無理に勉強させるよりも、絵を描く力を伸ばしたほうが、将来の可能性が広がります。
ただし最低限、オール2の成績をキープしつつ、規則正しい生活を守りながら、好きなことを応援しましょう。
明日ですが、「やってはいけないしつけの仕方」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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