先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
子どもが無気力の場合は愛情バロメーターを上げるといういことですが、発達障害の可能性が否定できない場合、どのように対応すれば良いのですか。
発達障害の場合でも、両親が愛情バロメーターを上げると無気力が無くなるのですか。
以前、子どもの無気力は愛情バロメータの不足によるものだとお伝えしました。今回の相談は、それに対するコメントの中でいただいたものです。
そこで今回は、発達障害と無気力の関係性についてお伝えします。子どもへの適切な対応が分かるようになると思うので、参考にしていただければ幸いです。
発達障害と無気力の関係性
私は精神科医ではないので、医学的なことは分かりません。そこで、この記事では、私の経験を元に発達障害と無気力の関係性をお伝えします。
私の経験から申し上げると、発達障害と無気力はほとんど関係がありません。発達障害は、小さい頃からある程度分かることが多いです。
たとえば、極端に興味が偏っていたり、こだわりが強かったり、他の子と比べて以上に落ち着きがなかったりするからです。
しかし、そういった子が思春期になって、全員無気力になっているかというと、そんなことはありません。毎日エネルギッシュに活動している子はたくさんいます。
このような理由から、私自身は発達障害と無気力はほとんど関係がないと考えています。
無気力な子どもが多いという事実
ただし、発達障害の子の中には無気力な子が割合的に多いように感じる、というのも事実です。
ではなぜ、発達障害の子には無気力が多いと感じるのでしょうか。理由は、2つ考えられます。
1つ目は、愛情バロメータが下がりやすいことです。発達障害は、平均に比べて少し劣っている部分や苦手な部分を持っています。
その結果、お父様やお母様が周りの子と比べて劣等感を感じてしまい、それが子どもに伝わると、愛情バロメータが下がりやすくなるのです。
2つ目は、自信を失いやすいことです。発達障害の子は、大きくなると周りと自分の違いが分かるようになります。
すると、なぜ自分だけできないのか?と考え、劣等感を抱くことが多くなります。その結果、自信を失ってしまい無気力になるのです。
今回紹介した2つの理由から、発達障害が直接の原因ではないにしろ、無気力になりやすい原因です。
発達障害の子どもに親がすべき2つのこと
では、どういったことを意識して子どもに接していけば、無気力にならずにすむのでしょうか。親としてやるべきことは2つあります。
1つ目は、私の記事では何度も申し上げますが、愛情バロメータを上げることです。
親の愛情がしっかり子どもに伝わっていれば、発達障害であっても無気力にならずに、自信を持って自分の人生を歩んでいくことができるからです。
愛情バロメータの上げ方は、こちらの講座で解説しています。
>>思春期の子育て講座
2つ目は、小さながんばりを褒めることです。前述した通り、発達障害の子は劣等感を感じやすいので、自信を失いやすいです。
そこで、小さな頑張りを褒めるようにして、お父様お母様が自己肯定感を高めてあげましょう。
人に優しくできたとか、少しだけ努力ができたなど、小さなことをどんどん褒めて自信がつけば、発達障害でも無気力ではなくなります。
本日のまとめ
発達障害と無気力は基本的には無関係です。ただ、発達障害の子の中には無気力な子が多いと感じるのも事実です。
発達障害が直接の原因ではなくても、愛情バロメータが下がりやすいことと、自信を失いやすいという理由からです。
そのときお父様お母様にしていただきたいことは、愛情バロメータを上げることと、小さな頑張りを褒めることです。
本人が抱く劣等感や自信の喪失を、親の愛情や心がけでフォローすることができれば、発達障害でも無気力ではなくなります。
明日ですが、「高校生の塾選び戦略」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
動画で解説!発達障害の子供は無気力になるのか?
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