先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
中3の息子を持つ母親です。息子が通う塾はかなり厳しく、通う友達が塾の先生に敵対心を持っている子がほとんどです。息子も染まりつつあり、成績も下がってしまいました。
今まで4つ塾を試して成績が上がらず、もうここしかないと決めて通わせたのですが、友達がヤル気の無い子ばかり、先生をバカにする感じならどんなに塾の先生が熱心でも変えるべきでしょうか?
塾に通わせていても子どもの成績が上がっていないと、このまま続けていいか悩みますよね。
そこで今回は、成績の上がらない塾はやめるべきか続けるべきかの考え方について紹介しましょう。
無理に通わせ続けたり、やめさせたりすると、子どもとの関係にも悪影響が出てしまうかもしれません。
結論!子どもの意思で決めよう
最初に、結論です。塾で成績が上がらないとしても、通い続けるかどうかは子どもの判断に任せるのがいいでしょう。
成績が上がっていないのに子どもが「行きたい」と言うなら、成績以外に塾に通いたい理由があるからです。
たとえば友達との交流や、学校での悩みを先生に相談できるなど、自宅だけでは補えない役割がある可能性があります。
一方、成績が上がっていても子どもが通いたくないと言っているなら、無理に続けさせるのは良くありません。
先生に敵対心を持つ3つの理由
今回のご相談のように、子どもが塾の先生に対して敵対心を持っている場合、3つの理由が考えられます。
1つ目は「高圧的指導をしている」ことです。いくら正しいことを言っていても、態度が高圧的だと子どもは反発するでしょう。
2つ目は「先生との関係が悪い」ことです。普段から先生が勉強の話しかしていないと、信頼関係を築くことができず、子どもと対立します。
3つ目は「自尊心を傷付ける叱り方をしている」ことです。「バカだな」「何でわからないんだ」というような叱り方をしていると、関係は悪化します。
4つの塾に通っても成績が上がらない理由
今回のご相談では、お子さんは4つ塾を変えても成績が上がらないとういうことでした。この場合、塾が原因ではなく、別のところに原因がある可能性が高いです。
通常塾が合わないなどが理由なら、塾を変えれば解決できるからです。では、何が原因と考えられるでしょうか?
まず、愛情バロメータの低さは原因になりやすいです。子どもにとって愛情バロメータはエネルギーの源であり、これが低いと勉強へのやる気は出ません。
もう1つは、そもそも勉強へのやる気が出ていないことです。明確に目指したい進路先がないなど、勉強のモチベーションがないと成績は上がりません。
塾ではなく、先にこの2つをクリアできているかチェックしましょう。
本日のまとめ
成績が上がらない塾に子どもを通わせ続けるかどうかは、子どもの判断に任せるようにしましょう。
成績が上がらない原因は、塾ではなく、本人や周囲の環境の可能性も高いため、まずはそちらを考えることが大切です。
明日ですが、「過保護で育った子どもの特徴TOP3」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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