先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
1ヶ月前から、中2の長男と2人で暮らしてます。妻と私は別居中です。息子は妻と暮らしている間に、教育虐待を受けており、私が引き取る頃には、自尊心が無く、不登校になってました。
まずは心身の回復を優先して、好きな事をさせてきたところ、身体は回復してきました。
次のステップとして、安定した通学をさせたいのですが、親として、気をつけるべき行動があれば、お教え頂きたいです。
子どもの不登校はすぐに解決できる問題ではありません。ご相談のように身体の方は回復しても、精神の回復には時間がかかります。
ここで急いで対応しようとすると、かえって状況が悪くなってしまうこともあるため、注意しなければいけません。
この記事では、不登校を解決していくための3つのステップを紹介します。この順序で進めていくことで、不登校解決に近づいていくでしょう。
教育虐待のイメージをよくしよう
1つ目のステップは、教育虐待のイメージをよくすることです。まずは勉強自体のイメージをよくしないと、勉強が嫌いなままになってしまうからです。
教育虐待を受けていた子にとって、勉強は「しっかりしないと怒鳴られるもの」というイメージでしょう。
ここで以前のように、勉強をしていない時に叱ったり、「勉強しろ」と言ったりしていると、お子さんにとっての勉強のイメージは変わりません。
まずは、こういったマイナスのことを言わないようにしましょう。勉強のサポートを求められた時は、イライラせず一緒にやるのが重要です。
得意分野で自信を持たせよう
2つ目のステップは、自信を持たせることです。不登校の子どもの多くは、自分に対する自信がありません。
自信がないと、周りの子は自分と話してくれないと感じるため、学校に行く勇気が出てこないことが多いです。
そこで、自信をつけさせるために、子どもが得意なことで結果を出させましょう。ゲームが得意なら、ゲームの大会に出てみるのです。
たとえ負けたとしても、出場できただけで自信につながります。まずは子どものことをしっかりと見て、何が得意なのかを知ることから始めましょう。
不安な部分を解消しよう
3つ目のステップは、子どもが不安に思っている部分を解消することです。不登校の状態は、親だけでなく、子どもも不安に思っています。
「学校に行くべき」と思っているのに、行けない理由が何かを聞いてみましょう。理由は一人一人違うからです。
誰かに会うのが怖いと言うなら、学校以外で人に会える場所に連れて行ってみましょう。まずは大人相手でもいいので、慣れることが大切です。
その後少しずつ、同世代の子どもがいるフリースクールなどを使って慣れていきましょう。
本日のまとめ
不登校の子どもが学校に行けるようにするには、小さな一歩から始めることが大切です。すぐには学校に行けなくても、自分に自信がつけば少しずつ行けるようになります。
まずは子どもの悩みと向き合って、1つずつ解決できるようサポートをしましょう。
明日ですが、「キレやすい子が育つ家庭の特徴」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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