先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
高校生の息子がスマホ依存症。約2年弱昼夜逆転で、ほとんど学校へ行けていません。話もろくにしてくれません。
病院に相談しましたが、眠剤も飲まず、生活リズムも治らず、しんどそうに1限だけ行くこともあります。進学したいと口では言っています。
入院も提案されていますが、本人はスマホがやめられないので拒否します。どうすればいいでしょうか。
最近は、スマホを肌身離さず持つ子が多いです。今回のご相談のように、依存症のような子も珍しくありません。
ただ、スマホに限らず、何かに強く依存してしまっているような状態は健全とは言えないでしょう。
今回の記事では、子どものスマホ依存を解消するための対策を紹介します。まだ依存症ではない場合も、予防する上で効果的です。
スマホ依存になる原因を考えよう
子どもがスマホ依存になってしまう場合、どのような原因かあるのでしょうか?今回のご相談の場合、「話しもろくにしてくれない」という部分がポイントです。
というのも、子どもが何かへの依存を強める大きな原因の1つは、親子関係が悪いことだからです。
親と話ができなかったり、リビングにいるとストレスが溜まったりする場合、子どもは部屋に引きこもってスマホばかりさわるでしょう。
親子関係が悪い場合、まずは子どもから見た親のイメージを改善することが大切です。
話し合いができるようになったら?
子どもとの関係が改善できて、話し合いができるようになったら、次に生活リズムを改善しましょう。
今回のご相談のように、子どもが進学を希望しているなら、昼夜逆転状態は治さなければいけません。
そのために、早く寝られるように、夜何時かでスマホを使うのをやめるようなルールを、子どもと相談して決めましょう。
話し合いが進まないなら、全寮制のフリースクールなどを検討するのも1つの方法です。お金はかかりますが、プロの力を借りることができます。
思春期インターネットゲーム依存症入院治療について
以前、公認心理士の小井出博文先生に教えてもらったのですが、最近は「思春期インターネットゲーム依存症入院治療」という方法もあるそうです。
これは、同じようにスマホやゲームに依存して悩んでいる子どもたちと一緒に、病院で改善を目指す治療法です。
18歳以下であれば利用できるので、一度住んでいる地域の病院を調べてみましょう。
ただし、全寮制フリースクールや病院で改善しても、親子関係が悪ければいずれ再発します。ここも一緒に改善することが大切です。
本日のまとめ
何かに依存して生活リズムが崩壊しているのは、形を変えた自傷行為でもあります。依存状態が強くなると、どんどん解決が難しくなります。
まずは、親子で会話ができる関係を作りましょう。それから、家庭での改善や、医療の活用などを、子どもと一緒に考えていくのがポイントです。
明日ですが、「学校を休んだ方がいいサイン3選」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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