先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
中1娘の愛情バロメータUPがなかなかうまくいきません。話し合ってルールを決めてスマホを与えたのですが、時間制限(23時で終わり)も、解除要請の頻度も多くなり、断るとかなり機嫌が悪くなります。
家族とご飯も食べず、夜中に一人こっそり何かあさって食べているようです。学校には行ってます。ホントは不登校になりたいとたまに言います。
そう言う話を聞くと辛いです。愛情バロメータをどうやって上げていくか、手詰まり感があります。
子どもの愛情バロメータが上がらず、親子関係がうまくつくれていないというご相談です。良好な親子関係は、子どもにきちんと話を聞いてもらうためにも欠かせません。
ただ、親子関係はすぐに改善するものではないので、じっくりと向き合っていく必要があります。
ここでは、親子関係を着実に改善するための3つのポイントを紹介します。実践すれば、親子関係は必ず改善するはずです。
上げるのではなく、下げている原因をなくそう
「愛情バロメータを上げる」より大切なことは、「下げている原因をなくす」ことです。
まずは、親が普段している表情や言葉を振り返ってチェックしましょう。暗い顔をしていたり、怖い言葉を使っていたりすると、愛情バロメータは下がります。
次に、会話内容をチェックしましょう。勉強の話ばかりしていると、愛情バロメータは下がります。子どもがしたい話をしましょう。
最後に、指示ばかりしていないかをチェックします。今回のケースでは「いつになったらスマホをやめるの?」と言いすぎないようにしましょう。
しくじりメモを使って、日々改善
愛情バロメータを下げないためには、しくじりメモを活用しましょう。
これは、子どもに言葉をかけた時や、行動を行った時に、子どもが嫌がったりイライラしたりしたら、メモするものです。
つまり「子どもは何をされると嫌か、イライラするか」をメモして、繰り返さないようにしましょう。
日常的に嫌がることをしなければ、自然と愛情バロメータは上がります。
時間制限は、あまり神経質にならないように
今回のケースでは「スマホを何時まで使っていい」というルールの部分で、子どもとうまくいっていないということでした。
スマホのルール自体は、子どもの健康のために必要です。ルールがないと夜中まで使ってしまい、寝不足となって体を壊してしまうからです。
ただ、親子関係が悪いと、子どもはそもそも親の話を聞いてくれません。決めたルールも守れないでしょう。すると言い争いのようになり、さらに関係が悪化してします。
そのため、落ち着いて話ができるようになるまでは、「早めに寝るんだよ」と声をかける程度にして、神経質になりすぎないようにしましょう。
体を壊してしまうほど依存する前に、早めに関係を改善し、守れるルールを設定することが大切です。
本日のまとめ
親子関係を改善するためには、まずは子どもが嫌がっていることを減らしていくことが大事です。
嫌がっていることをメモに取って、その行動を繰り返さないようにしましょう。いずれ、関係は良くなっていきます。
明日ですが、「栃木県佐野市でPTA講演会を行いました」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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