先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
小6の子どもがいます。宿題はするようになりましたが、ゲームの時間や約束は守ることができません。暴言、暴力もなくなりません。
何かあると「うるさい、はよ死ね」と言われます。なるべく本人の要望に応えるようにし、外に出かけてゲームの時間を減らすようにしているんですが、ゲーム、携帯の時間が守れず、暴言暴力もなおりません。
今回の場合、「ゲームやスマホの使用時間を守れない」という問題と「暴言や暴力がなおらない」という問題を、それぞれ解決しなければいけません。
特に暴言や暴力は、子どもが大きくなるにつれ、親だけではどうしようもなくなっていきます。そこで今回は、この2つの解決ステップを紹介しましょう。
状況が悪化すると、いずれ昼夜逆転になってしまったり、子どもと会話をするのが難しくなってしまったりするので注意しましょう。
スマホを取り上げるのはアリ?
最初に、ゲームやスマホへの依存が激しい場合、これらを取り上げるべきかは、悩むところだと思います。
もし、お子さんに対して毅然とした態度を続けられるなら、取り上げてもかまいません。ただ、現実としてはなかなか難しいです。
なぜなら子どもから「返せ」と言って暴れられると、心が折れてしまい、子どもに返してしまうからです。
すると、子どもは「暴れれば思い通りになる」と学習します。ますます、状況が悪化するでしょう。毅然とした対応が続けられそうにないなら、取り上げるのはやめるべきです。
まずは一緒にゲームをしよう
では、どうしたら改善できるのか。まずは、子どもと一緒にゲームをしましょう。
子どもがゲームに依存してしまうのは、愛情バロメータが低いことが理由であることが多いです。
一緒にゲームをして、子どもの理解を深めましょう。愛情バロメータが上がるため、会話もできるようになります。
もし一緒にゲームをするのが難しいなら、YouTubeなどでゲームの動画を見るのもおすすめです。共通の話題ができるだけでも、変わります。
守れるルールを話し合おう
また、子どもがルールを守れない場合、そもそも守れないルールになっていることもあります。
たとえば会社が社員に「昼食は5分以内で取ること」というようなルールを決めたらどうでしょう。誰も守れないと思います。
ゲームのルールも、これと同じです。子どもからしたら、明らかに守れないルールを決めていることがあります。
この場合、もう一度ルールを決め直しましょう。親が一方的に決めるのではなく、子どもと一緒に考えることが重要です。
なお、暴言については毅然とした対応を取りましょう。子どもの人格否定せず、「その言葉はよくないよね」と言葉を否定することが大切です。
本日のまとめ
子どもがゲーム時間を守れない場合、まずは一緒にゲームをして内容を理解しましょう。
そのうえで、子どもと再度相談をして、ルールを決め直すことが重要です。暴言はダメなことなので、許してはいけません。
明日ですが、「後悔しない進路の決め方3ステップ」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
この記事へのコメントはありません。