最近、万引き、家庭内暴力などの非行が増えています。なぜ、子どもたちは非行に走ってしまうのでしょうか?
実はある2つのことが原因で、非行をする子が多いです。そこで本日は、子どもが非行をする理由と、親ができるサポート法をまとめました。
部屋に引きこもる、夜中までスマホやゲームをして昼夜逆転生活になるのも、ある意味似たような理由です。こういった悩みを持っている場合は参考になるかと思います。
原因1 想像力の欠乏
一つ目の原因は「想像力の欠乏」です。
非行をしてしまう子どもの特徴はどういったものがあるのか?という調査が様々なところで行われています。
こういった調査を見ていると、発達障害や知的障害の子が非行をしてしまうケースが多いことがわかります。
また、少し話は変わりますが、刑務所に入っている方たちの特徴を調べると、一定の割合で知的障害の方がいることもわかります。
ではなぜ、発達障害や知的障害があると、非行を犯してしまう割合が増えてしまうのでしょうか?答えは「想像力が欠乏しやすい」からです。
想像力とは、こういった行動をしたらどうなるかをイメージする力のことです。発達障害や知的障害の子は、通常の子に比べ、想像力が欠けていることが多いです。
つまり、万引きをしたら将来どうなるかということが想像できないので、一瞬の欲望で物を盗んでしまうわけです。
原因2 愛情バロメータの減少
二つ目の理由は「愛情バロメータの減少」です。
子どもは、愛情バロメーターが下がると、発達障害や知的障害ではなくても犯罪や非行を起こすことがあります。
愛情バロメータとは「子どもがどれだけ親の愛情を感じているか」を表した数値です。
これが下がっている状態というのは、お父様お母様の愛情がきちんと子どもに伝わっていない状態です。
すると子どもは、愛情不足になって、将来に不安を感じます。そこで、わざと問題(非行)を起こして、親の愛情を確かめようとするのです。
子どもが問題を起こした時、お父さんやお母さんが子どものところに来て「ごめんね」と抱きしめてあげれば、子どもは「私のことを愛してくれている」と安心します。
すると「これ以上迷惑はかけないでおこう」となって、問題行動(非行)をしなくなります。
しかし「家の名前に泥を塗るようなことをよくもやってくれたな!」という対応をしたらどうでしょう。
子どもは「やっぱり私のことを愛してくれていないんだ」と感じるため、さらに悪さをするようになるのです。
非行に対する3つの予防法
では、どのようなことを意識すれば、非行を防ぐことができるのでしょうか。今回は、2つ紹介します。
1つ目は、精神科の先生と連携をしていくことです。精神科の先生に相談すると、その子に合う薬を処方してもらえます。
あらかじめ子どもの衝動性を薬で抑えることが出来れば、非行を未然に防ぐことができます。
2つ目として、子どもに想像力をつけさせるトレーニングをするのも大事です。有名なものとしては「コグトレ」などがあります。
3つ目は、ひたすら愛情バロメータを上げることです。お父様お母様は、普段子どものために様々なことをやっていると思います。
その方向が若干ずれていたり、子どもに届いいていなかったりする場合、少しやり方を変えればすぐに愛情バロメータは上がります。
まずはこの3つの方法を、試していただければと思います。
本日のまとめ
子どもが非行に走ってしまうと、親としてとても悲しいです。そうなる前に、未然に防げるようにすることが大事です。
そのためには「精神科医と連携」「想像力をつけるトレーニングをする」ことが大事です。
また、愛情バロメータが下がっているなら、早い段階で上げていきましょう。
愛情バロメータを上げる方法については、思春期の子育て講座で詳しく解説しています。
>>思春期の子育て講座
明日ですが、「定期テスト終了後の動機付け手順」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
この記事へのコメントはありません。