先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
息子は発達障害もあり服薬をしているため、集中力が短く、やる気があっても行動が持続しません。切り変えが苦手です。
志望校は決まっていますが、かなり頑張らないと受からないため、今後どのように進めていって良いか悩んでいます。
発達障害(グレーゾーン含む)の子どもは、そうでない場合に比べると勉強の集中力が低い傾向があります。
そのため、一般的な勉強法では効果が実感できないことも多いです。そこで今回は、発達障害の子に適した受験対策法を紹介しましょう。
間違った勉強法を続けていると、子どもはかえって勉強を嫌いになってしまいます。そうなる前に、チェックしていただければ幸いです。
発達障害の子の受験サポートのコツ
発達障害の子の受験のサポートには、大きく3つのコツがあります。
1つ目は「得意なことを生かせる進路を選ぶ」ことです。発達障害の子は、得手不得手がはっきりしていることが多く、普通科よりもほかの専門科の方が向いていることもあります。
2つ目は「勉強時間を細切れにする」ことです。45分勉強する場合、1回で45分では集中力がもたなくても、15分を3セットにすると持続できる場合があります。
3つ目は「趣味の時間を奪わない」ことです。たとえばゲーム好きの子から、勉強を理由にゲームの時間を全て奪うと、パニックに陥ってしまうことも少なくありません。
勉強しなくても受かる志望校も決めよう
成績が上がらないと受からない学校だけを志望校にしていると、子どもが勉強をしていなかったらイライラするでしょう。
そこで、第2志望として、現在の偏差値でも合格できるような学校を決めておくといいです。こうすると、子どもが勉強していなくても「第2志望に行きたいんだな」と思えるからです。
偏差値が高い学校が、必ずしも優秀とは限りません。子どもとの相性の面で、偏差値が低い学校の方が向いていることもあります。
今回の相談者さんの場合、まずは現在の偏差値でも受かる第2志望を考えてみましょう。
集中しやすい勉強環境を作ろう
発達障害の子は、自分の思い通りにいかないとイライラすることが多いです。では、勉強においてどういったタイミングが来ると、イライラするのでしょうか。
一番多いのは、問題集のレベルがズレている場合です。難しすぎると全く解けず、イライラします。一方、簡単すぎても楽しくないため、続きません。
そこで、子どもが解いていて気持ちがいいレベルのものを用意しましょう。また、勉強環境も重要です。
ちょっとした物音にも過敏に反応してしまう子の場合、静かに勉強できる環境を用意してあげたほうが集中力は続きます。
本日のまとめ
発達障害(グレーゾーン含む)の子どもは、ほかの子にするのと同じサポートでは、勉強が進まないことが多いです。
ただ、適した環境を用意し、子どもに合わせたサポートをすればしっかり集中できます。お子さんの様子を見ながら、いろいろと試してみてください。
明日ですが、「子どもが愛情不足になる言葉TOP3」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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