先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
道山先生に教えて頂いたことを実践し、ひたすら親子関係をよくすることに重点をおき、お願い事は聞くように努めています。
しかし、高三の息子が課題を手伝ってほしいと言ってきて、この先も依存されては困るなーと心配しています。自立を妨げることにはならないでしょうか?
自分で気付くまでひたすらやってあげていていいのでしょうか?
子どもの要求に応じる子育てを、私は「過保護の子育て」と呼んでいます。私がおすすめしている子どもへの接し方です。
ただ、「過保護だと自立が遅くなるのでは?」という意見をいただくこともあります。そこで今回は、実際にどうなるかを解説しましょう。
今回の記事を読めば、自分の子育てに自信を持つことができるようになります。子育てのストレスが減り、自信を持ってお子さんに寄り添うことができるはずです。
結論!なりません!なる場合との違い
過保護の子育てが、自立を遅くすることはありません。子どもが困っていることを親が手伝ってあげるからこそ、一人でできるようになるからです。
いずれできるようになったら、勝手に一人でやるようになるでしょう。一方、親が手伝うと、自立が遅くなることもあります。
子どもが「手伝わなくてもいい」と思っているのに、「失敗するといけないから」と親が無理やり手伝うケースです。
これだと子どもの自立の機会を奪ってしまい、一人でやらなくなってしまうでしょう。
幼少期の子どもをイメージしよう
幼少期の子どもを思い出してみてください。まだ一人で服が着られず「お母さん、服着させて」と言ってきたことってあったと思います。
このとき「しょうがないわね」と言いながらも、手伝ったことってありますよね。しかし現状は、どうでしょうか。自分で服を着れていると思います。
※障害を持つ子や、日常生活が送れないほど親子関係が悪化している場合などを除きます。
人は誰でも自立心(自立したいという気持ち)を持っているため、正しく向き合っていけば勝手に自立していくものなのです。
子どもが困っているときに手伝ったからといって、一人でできなくなるわけではありません。
注意:聞いてはいけない要求とは?
ただし、1つ注意点があります。迷傷法に関することは、子どもから要求があっても聞いてはいけません。
「迷傷法」とは人に迷惑をかける事、人を傷つける事、法律やルールに違反する事です。
たとえば、「早く丸付けしろクソババア」という暴言や、「タバコ買ってきて」という法律違反に関する要求は聞いてはいけません。
これを聞いてしまうと、「暴言を吐いたり、法律を犯したりしてもいいんだ」と間違った認識をしてしまいます。
この3つに当てはまらない、子どもが年齢的に当たり前にする甘えには、どんどん応じてあげましょう。
本日のまとめ
子どもからの要求に応じる子育て(過保護)をすることで、子どもはいずれ自立をしていきます。
一方、求められてもいないことをやっていると、子どもの自立の機会を奪ってしまうので注意しましょう。
明日ですが、「子どもが見せるSOSサイン3選」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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