子どもに対して何気なく使っている言葉が、大きな影響を与えていることをご存じでしょうか?
そこで本日は、「親の危険な口癖が子どもに与える悪影響」というお話をしましょう。
子どもへ適切な関わりや声かけを行うことで、自己肯定感が上がり、将来社会で活躍できるようになります。
自立にもつながるため、子育ても今より楽になるはずです。
親の言葉が子どもに与える影響
カリフォルニア大学のダイアナ・バウムリンド博士が提唱した「養育態度理論」ってご存じでしょうか?
この理論によると、親の態度は大きく4つのタイプにわかれることがわかっています。
それぞれのタイプがよく使う言葉をまとめたので、ご自身がどのタイプに当てはまっているか、チェックしてみましょう。
- 独裁タイプ:「私が言った通りにしなさい」「私が決めたんだから従いなさい」と子どもを厳しくコントロールする
- 甘やかしタイプ:「何でも欲しいものを言ってね」「ダメって言ったけど、まあいいか」と、子どもの要求をすべて受け入れる
- ほったらかしタイプ:「忙しいから無理」「私には関係ない」と、子どもに関心を持たず放置する
- 権威タイプ:「どうしてそれをやりたいの?」「いいアイデアだと思うよ。ただこういう問題も考えてみよう」子どもの意見を尊重しつつ、ダメな事はダメと伝える
子どもに悪影響を与える3つのタイプ
「独裁タイプ」の子どもは、表面的には行儀が良くなります。しかし、自制心が育ちにくく、社会的スキルが低くなります。
一見、良い子に育つように思えますが、実は将来、自分で考えて行動する力が弱くなってしまうのです。
「甘やかしタイプ」の子どもは、自己評価は高くなります。しかし誘惑に負けやすく、目標達成が苦手です。自分で努力して何かを達成することが難しくなるでしょう。
「ほったらかしタイプ」の子どもは、発達が遅れがちになり、非行に走るリスクが高まります。「自分は愛されていない」と感じ、問題行動を起こすこともあるでしょう。
もちろん、紹介した声かけを一度しただけで、すぐに悪影響があるわけではありません。ただ、継続していくとよくないので、日頃から注意することが大切です。
権威タイプを目指そう
では、どのタイプを目指せばいいのか。答えは「権威タイプ」です。
このタイプで育った子どもは、自己肯定感が高く、社会的スキルも優れた大人になります。日ごろから、
- 子どもの意見や感情を尊重する
- ダメなことはダメとしっかり伝える
- 保護と干渉のバランスを取る
本日のまとめ
親の態度は「独裁」「甘やかし」「ほったらかし」「権威」の4つのタイプに分類されます。
権威タイプが理想なので、子どもの意見を尊重しながらも、ダメなことはダメと伝え、保護と干渉のバランスを取ることを意識しましょう。
明後日ですが、「登校したらごほうびをあげるのはアリ?」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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