先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
「宿題忘れた、面倒、わからなくて出来ない」を、親のせいだと言い、ついには「学校も行きたくない」と言い出す子供を受け入れてもいいのでしょうか。
人のせいにするのは受け入れないのが正しいと思うのですが…
子どもが、宿題を忘れたことを親のせいにしてきたり、面倒くさいといって勉強をやらない状況だったりすると、イライラしますよね。
このとき子どもに正論をぶつけてしまうと、余計にやる気をなくして、状況は悪化してしまうでしょう。そこで今回は、人のせいにする子どもの対応法を解説しました。
正しい対応ができれば、素直に親の話を聞いてくれるようになります。学校や学習も前向きに考えられるようになり、成績も上がるはずです。
ネガティブな事を言う2つの理由
相談者さんのお子さんのように、自分のミスを人のせいにしたり、ネガティブな発言をしたりする理由は2つあります。
1つ目は、「愛情バロメータの低下」です。子どもは親の愛情を感じられないと、無気力になります。
宿題などをやらなければいけないとわかっていてもやる気が出ないため、ネガティブな言動につながるのです。
2つ目は、「一人でできず困っているから」です。「わざとではないけれど、宿題を忘れてしまった」「友達と喧嘩して学校に行きづらい」ことってあると思います。
子どもからすると、頑張っているのにできない状態です。こうした状態で正論をぶつけたり叱ったりすると、子どもは「自分の気持ちをわかってくれない」と感じ、反発してくるでしょう。
そして自分を守るために、無理やり親のせいにするのです。
まずは良好な親子関係作りから
では、こうした状況を改善するにはどうすればいいのでしょうか。まずは、良好な親子関係をつくることが大切です。
ポイントは、子どもが望むことをして、望まないことはしすぎないようにすることです。
話を聞いてあげる、趣味に付き合ってあげる、好きな料理を作ってあげるなど、子どもが求めることをできる限りしましょう。
子どもの望みを満たしていないのに、こちらの要求ばかり伝えたり、子どもの悪い所を伝えたりしていては、聞く耳を持ってくれなくて当然です。
子どもに伝えたいことが1つあるなら、10個は要求を聞くことを意識しましょう。
関係が良くなってきたら問題改善する
親子関係が良くなり、何でも話せる関係になってきたら、問題解決に向けた話し合いをしましょう。
- 学校に行きたくない場合は、その理由を聞いて先生と協力して解決する
- いつも宿題を忘れてしまう場合は、帰るときに先生に一言声をかけてもらう
愛情バロメータが低い状態では、話し合うことすら難しいでしょう。そのため、日頃から良好な親子関係をつくっておくことが重要です。
本日のまとめ
子どもが自分のミスを人のせいにしたり、ネガティブな発言をしたりする理由は2つあります。
「愛情バロメータの低下」「一人でできず困っている」です。まずは良好な親子関係をつくり、一人でできないところを一緒に解決しましょう。
明日ですが、「中学受験で成功する子と失敗する子の違い」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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