先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
中3受験生の息子です。WISCの検査は受けましたが特に問題はなく、発達障害の診断はありません。
ただ極端に集中力が短い、こだわりが強いなど特性があります。受験勉強をしてほしいのですが、得意な理科ばかりで他の教科をしてくれません。
何かよい声かけや対策はありますでしょうか?
受験生なのに好きな教科しか勉強しないと、親として焦ってしまいますよね。
そこで今回は、「苦手科目を勉強しない受験生への対応法」をお伝えしましょう。間違った対応をすると、子どもがさらに勉強を嫌がるようになります。
正しくサポートすることで、他の教科にも取り組めるようになり、合格率も上がるはずです。
まずは受験サポートができているかチェック
子どもが好きな教科しかやらない場合、勉強のやる気がない可能性があります。そこで、次の3つのステップができているかをチェックしましょう。
1つ目は「愛情バロメータUP」です。親子の信頼関係ができていないと、子どもは勉強をするエネルギーが出ません。
子どもの好きなテレビや漫画、YouTubeの話ができるかを確認しましょう。できない場合は、子どもが喜ぶことをしてあげてください。
2つ目は「本当に行きたい高校が見つかっているか」です。心の底から行きたいと思える進路がないと、受験勉強のやる気が出ません。
子どもの希望条件に合わせて高校をリストアップし、実際に見学に行くなどして志望校を明確にしていきましょう。
3つ目は「脇役サポート」です。親が「これをやりなさい」と指示するのではなく、子どもから相談されたときにサポートしましょう。
好きな教科を極めてから他に移行する
上記の3つができているのに好きな教科しかやらないなら、一旦はその教科で80点以上取れるようになるまで見守りましょう。
80点以上取れるようになったら、今の偏差値と志望校の偏差値を比較して、合格できるかを確認してください。まだ足りない場合、
「理科をさらに勉強して90点にしてもいいけど、他の教科の方が楽に上がるかもよ。どうしたい?」と子どもに聞いてみましょう。
高校に行くことがゴールで、そのために他の教科をやる必要があるとわかれば、頑張れるはずです。
他の教科に取り組む場合のコツ
他の教科をやると決めた場合は、最初は1つの教科に絞って取り組ませましょう。今回の相談者さんのお子さんであれば、社会か数学がおすすめです。
社会はやればやっただけ成績が上がりますし、数学は理科好きの子には取り組みやすいからです(同じ理系なので)。
最初は15分程度の短い時間で、基本問題だけに絞って勉強させましょう。わからない問題で悩む時間を減らすことで、ストレスを減らせます。
本日のまとめ
苦手科目を勉強しない受験生には、まず受験のサポートの基本ができているかをチェックしましょう。
その上で、好きな教科を極めてから他の教科を勉強する必要性を伝えるといいです。
志望校合格のために必要だと気づけば、自然と取り組むようになります。
明日ですが、「計画的な勉強で成績が上がった事例」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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