先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
中2男子のシングルマザーです。私が一言二言話せば機嫌が悪くなり、バタバタと音を立てて移動します。
夜家を出て朝まで帰宅しない事もありました。小4の半年程、カウンセラーに通い、イライラを抑える薬を服用してしました。
その後は薬を飲まなくても自分で調整できていたのですが、今はその時よりも酷く思います。また以前通っていた病院にかかるべきでしょうか。
子どものイライラがひどいと、薬を使うべきか悩みますよね。そこで今回は、薬を使うことで起こるメリットとデメリットをお伝えしましょう。
何も考えず薬ばかりに頼っても、症状は良くなりません。うまく薬を併用することで、学校の授業や日常生活がスムーズになったり、勉強に集中できるようになったりします。
原因がADHDなら、薬を使うのはアリ
最初に、今回の相談者さんの場合、薬は使うべきなのでしょうか。すでにお子さんがADHDと診断されているなら、検討してもいいです。
過去の教え子に、薬を飲んできた日は落ち着いて授業を受けられ、薬を飲み忘れた日は落ち着かず授業が受けられない子がいたからです。
そのため、子どもの体に合った薬で、使うことで毎日の生活が良くなるなら、使用するのはありかと思います。
薬を使う場合の注意点
薬を使う場合、必ず意識してほしいことが3つあります。1つ目は「愛情バロメータが低いと効果なし」ということです。
薬はあくまでも、特性を軽減するものです。根本的な親子関係が悪い場合は、薬を飲んでいても効果が出ないことがあるでしょう。
2つ目は「親の言葉や接し方が悪いと効果なし」です。
薬を飲んでいても、親が人格を否定するような言葉を使っていたら、子どもはイライラします。この状態では、薬を使っても効果が薄いでしょう。
3つ目は「イライラを自分で押さえる練習も必要」です。徐々に薬なしでも自分の感情を調整できるよう、練習することが重要です。
薬を使うデメリット
もちろん、薬を使うことはいいことばかりではありません。デメリットもあります。
よく言われているのは「薬漬けになることがある」「副作用がある可能性がある」などです。
こうした理由から、医師によって、使うべきか使わないべきの考えが異なります。
実際に、漢方、サプリ、プロテインなどで改善している方もいますので、先生と話し合ってどうされるかを考えるのがおすすめです。
本日のまとめ
薬を使うことは「体に合えば、一時的に症状が落ち着く」というメリットがある一方、「薬漬けになることがある」「副作用の可能性がある」というデメリットがあります。
ADHDの場合、副作用に注意しつつ、医師と相談して使っていきましょう。使う際には、親子関係の改善や、子ども自身がイライラを調整する練習も大切です。
明日ですが、「読書感想文を最速で終わらせるコツ」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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