先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
先日は息子の念願だった最新のiPhoneに機種変更をしたところ、SNSの依存度が高くなり、ルールも守らず、スマホを手放す時間がほとんどありません。
先日は持参を禁止されているのにも関わらず部活の試合にスマホを持って行こうとして、阻止しようとした私ともめました。
そこから私への不信感を募らせています。親公認でこっそり持ってきている生徒もおり、うちだけ厳しいと言います。
このような場合も息子の言いなりに許してよいのでしょうか。
友達がスマホを学校に持っていっているのに、自分だけが持っていけない状況だと、子どもから反発されることがありますよね。
では、この場合、親として学校への持ち込みを許していいのでしょうか。今回は、正しい対応の仕方を解説しました。
ここで間違った対応をしてしまうと、善悪のつけられない子になったり、愛情バロメータが下がったりしてしまうため、注意しましょう。
「ウチだけ厳しい」と言われたら
スマホが学校で禁止されているのに、友達は持って行っているとします。ここで「持って行ったらダメ」と言ったら、「うちだけ厳しい」と言うかもしれません。
この場合、まず子どもの気持ちに共感しましょう。その上で、毅然とした対応を取ることが重要です。
たとえば、「部活の試合にスマホがあると便利だもんね」と共感した上で、「ただ、学校で禁止されているから、それは許可できないよ」と説明しましょう。
「ウチはうち、他は他だよ」としっかり伝えることが大切です。ここでダメなことを許してしまうと、さらに子どもの要求はエスカレートしていきます。
不信感に繋がった3つの理由
今回の相談者さんの場合、スマホを禁止したところ子どもから不信感を抱かれたそうです。これは、なぜでしょうか。考えられる原因が3つあります。
1つ目は「愛情バロメータが低い」からです。親子関係が良くないと、親が何を言っても自分の思い通りにならないと反発することがあります。
2つ目は「言い方が悪い」からです。親が子どもの気持ちを共感せずに否定だけを行うと、不信感を招くでしょう。
3つ目は「親が社会のルールを守っていない」からです。親自身が社会のルールを守っていないと、子どもは「なんで私だけ?」と感じ、反発します。
何か思い当たる原因があれば、まずはそこを改善するところから始めてみてください。
9割の子がルールを破っているなら?
ただし今回のケース、一つ注意しないといけないケースがあります。
それは、9割の子どもがスマホの持ち込みルールを破っている場合です。このときは、一度学校に相談してみるといいでしょう。
そもそもルールが破綻していて、守っている子どもが損をしている状況になっているからです。
先生がチェックできてないルールは存在しないのと同じなので、学校との話し合いのもと、ルールを変えてもらうように相談しましょう。
本日のまとめ
「ルールがウチだけ厳しい」と言われたら、子どもの気持ちに共感しつつ、毅然とした対応をすることが大切です。
今回のケースでは「学校にスマホを持っていけないのは不便だよね」と伝えた後で、学校のルールを守る重要性を伝えましょう。
ただし、ルール自体が破綻しているなら、学校に相談することが大切です。
明日ですが、「すぐイライラする親が子どもに与える悪影響」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
この記事へのコメントはありません。