先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
小6です。中学入学前に自宅で先取りで勉強したいと思うのですが、学校のテキストがまだない状態で、塾にも通ってない場合は何を参考にしたらいいでしょうか?
数学、国語、英語のおススメがあれば教えて下さい。
小学校卒業をして中学へ入学する子がいる場合、期待も不安もあると思います。少しでも良いスタートが切れたら、親として嬉しいですよね。
そこで今回は「中学への入学準備では何をすべき?」かをお伝えしましょう。正しくサポートすることで、中学校での学習がスムーズになります。
一方、やるべきことを間違えてしまうと時間の無駄となり、かえって中学校生活への不安や負担が増してしまうため注意しましょう。
先取り学習は必要ない
結論からお伝えすると、先取り学習は必要ありません。予習は基本的に、学校の授業の理解度を深めるために行うものだからです。
先取りして学んでも、実際の授業までに時間が空いてしまうと、せっかく覚えたことを忘れてしまうでしょう。
また、学校のテキストがまだ手元にない場合、独学で学ぶのは簡単ではありません。勉強効率も悪く、時間の無駄にもなってしまいます。
おすすめはできませんが、どうしても先取り学習をしたい場合は、市販の中学1年生向けの数学や英語のワークを購入し、親がマンツーマンで教えましょう。
先取り学習より優先すべき2つの学習
先取り学習よりも重要なのは、次の2つの勉強です。
1つ目は「小学校の復習」です。数学や英語の基礎が不十分なまま中学に進むと、授業についていけなくなる可能性があります。
そのため、小学校6年間の学習内容を復習できる総まとめワークを購入し、苦手分野を中心に取り組みましょう。中学校での授業の理解度が上がるはずです。
2つ目は「検定試験の勉強」です。英検・漢検・数学検定などの試験に挑戦することで、学習のモチベーションを高めることができます。
得意科目を伸ばすことで自信につながり、中学生活のスタートダッシュにもつながるでしょう。
学習以外にやってほしい経験
勉強だけでなく、小学校のうちに「普段できない経験」を積むことも重要です。たとえば、
- 2週間の英語留学
- 家族でキャンピングカーを使った日本一周
- 被災地でのボランティア活動
- 友達家族と一緒にスノーボード
- 新しい習い事の体験
特に、中学生になると部活動や勉強で忙しくなり、自由な時間が減ってしまいます。そのため、小学生のうちにこうした経験をしておくのがおすすめです。
本日のまとめ
中学入学前に、慌てて先取り学習をする必要はありません。それよりも、小学校の復習や検定試験の勉強に力を入れるといいでしょう。
また学習だけでなく、特別な体験を積むことも重要です。これが、将来の夢や目標につながります。
明日ですが、「中学生のうちにやらないと後悔すること」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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