先日こんな相談をいただきました。※プライバシー保護の関係で、内容の一部を変更しております。
中1の息子は普段寮にいます。期末テストは赤点だらけになり、私学の為既に進級が危ぶまれています。
寮生活が辛いと泣いてました。毎日数分電話をする位で親の愛情を深めるのが難しい状況からサポートを受けて息子が変わる可能性はありますか?
夏休み帰省時は普段使えない為、ゲームやスマホばかり夜中までいじってました。字が汚くノートも作れない子です。
プリントも整理できないし提出物も殆ど提出していないです。
子どもが寮生活を送っていると、親としてはサポートが難しいですよね。特に子どもが泣いていたり、成績が悪く進学が危ぶまれている状況では、尚更心配でしょう。
ただし、赤点だらけという状況を改善する前に、まずはやるべきことがあります。今回は、こちらを解説しましょう。
ここができていないと、ひどい場合は今以上に無気力になったり、引きこもりになったりします。
一方、やるべきことを間違えなければ、お子さんの状況は確実に良くなっていくはずです。
寮生活のメリットとデメリット
そもそも寮生活には、メリットとデメリットがあります。メリットは、自分でやることが多くなるため、自立のチャンスとなることです。
特に、子どもがクラブ活動などに積極的に参加している場合は、チームとしての活動に専念することができるでしょう。
一方デメリットは、自らの管理ができない場合、自立どころか、生活すらままならなくなってしまう可能性があることです。
部屋が散らかりっぱなしになったり、勉強についていけなくなるケースも珍しくありません。今回の相談者さんのお子さんは、後者になっている状態です。
大前提として、学校を続けるべきかの相談
そのため、まずは今の学校を続けるかどうかを親子で相談しましょう。
赤点だらけの成績や、寮生活の辛さ、学習習慣がないことなどを考えた上で、本人の意思を尊重することが重要です。子どもが今の状況に耐えられないと言うのなら、
- 寮生活ではなくても通える学校に転校する
- 母親か父親が一時的に学校近くに引っ越してサポートをする
学校を続けたいと言うならば
子どもが今の学校を続けたい場合は、精神的な支えになってあげましょう。子どもが求めるなら、寂しさを紛らわせるために、
- 毎日電話やLINEを通じて、子どもの悩みを聞いて精神的に支える
- 帰省時には思い切り甘えさせてあげる(好きな料理を作る、勉強を手伝う、一緒に趣味を楽しむなど)
さらに帰宅時には、子どもがリラックスできる環境を整え、ゆっくりと過ごさせることを意識しましょう。
本日のまとめ
寮生活には自立を促すメリットがある一方で、自己管理ができない場合は生活が乱れるデメリットもあります。
後者の場合、まずは子どもが今の学校を続けたいかを確認し、必要なら転校や親がサポートする引っ越しを検討しましょう。
もし学校を続けたいと言うなら、毎日の連絡や帰省時のサポートを通じて精神的に支えてあげることが大切です。
明日ですが、「祖父母向け!孫の子育て法」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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