子どもの才能は、できるだけ伸ばしてあげたいですよね。そのために、親としていろいろと手助けすることもあるでしょう。
ただし、良かれと思って行っている行動が逆効果になっている場合もあります。
そこで今回は「子どもの可能性を潰してしまう親の習慣」についてお伝えしましょう。アメリカの教育心理学者キャロル・ドゥエックの研究からわかったことです。
適切な関わり方に変えることで、子どもの可能性は大きく広がります。自ら考え、挑戦できる子になり、社会でも活躍できる子に育つはずです。
危険な習慣とは
スタンフォード大学の研究で、多くの親が良かれと思ってやっている3つの習慣が、実は問題であることが判明しました。
1つ目は「すぐに助け船を出すこと」です。
「この問題難しそうだね。こうやって解くんだよ」とすぐに答えを教えるなどが、これにあたります。
2つ目は「生まれもった才能を褒めること」です。
「頭がいいね」「器用だね」と、努力ではなく元々の状態ばかり褒めるのが、これにあたります。
3つ目は「先回りして止めること」です。
「危ないからやめなさい」「失敗したら困るでしょ」と、失敗のリスクがあることに挑戦するのをやめさせるのが、これにあたります。
これらの行動が、子どもにとって悪影響となるのです。では、なぜこれらの行動が問題になるのでしょうか。
習慣が及ぼす影響
子どもの脳は「挑戦→失敗→克服」というプロセスで成長していきます。
しかし、1つ目の習慣である「親が先回りして助けてしまう」と、子どもは「自分でやる力」を失ってしまうのです。
また2つ目の習慣である「頭がいい」と褒められた子どもは、その評価を守ろうとします。
その結果、難しいことから逃げる習慣が身についてしまうのです。
3つ目の習慣である「先回りして止めること」を行うと、そもそも挑戦をしなくなります。そのため、成長ができなくなるのです。
効果的な声かけ例
では、子どもの才能や可能性を伸ばすためには、どのような声かけをすればいいのでしょうか。次の5つのポイントを意識してみてください。
- 思考力を育てる:「よく考えたね」と、考えるプロセスを認める
- 挑戦を促す:「頑張って挑戦したね」と、努力する姿勢を評価する
- 主体性を重視する:「どうやって解決する?」と、自分で考える機会を作る
- 成長を認める:「進歩しているね」と、努力の継続を評価する
- 興味を引き出す:「どんなところが楽しかった?」と、内発的な動機付けを促す
本日のまとめ
「すぐに助ける」「生まれつきの才能を褒める」「先回りして止める」という行動をしていませんか?
これらの習慣は、子どもの「自分でやる力」を奪い、挑戦する勇気や失敗から学ぶ力を育てにくくします。
かわりに、子どもの考える過程や努力を認め、主体性を重視する声かけをしましょう。
明後日ですが、「母子家庭の親が意識すべき3つのこと」というお話をします。本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
思春期の子育てアドバイザー道山ケイ
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